カリブ海の島国ハイチで、ギャングによる拉致や殺害が深刻化している。国連は15日、今年に入って少なくとも2300人がギャングに殺害され、99人が拉致されたと発表した。ハイチの人口は約1200万人。
国連が不処罰の是正を要求
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のボルカー・ターク高等弁務官は、ハイチ当局に対して不処罰の横行に対処するよう強く求めた。ターク氏は「ハイチで今年、ギャングの暴力によって少なくとも2300人が死亡し、1100人が負傷、99人が拉致された」と指摘。「ハイチ当局に対し、不処罰に対処するための司法部門の設置を迅速に進めるよう求める」と述べた。
ギャング制圧部隊の必要性
ターク氏はまた、「ギャング制圧部隊(GSF)を至急必要とされるが、国際人権法に準拠して運用されなければならない」と強調した。国連安全保障理事会は昨年、ギャングの無力化を任務とする新たな国際部隊「GSF」の設置を承認。GSFは、これまでの「ハイチ多国籍治安支援ミッション(MMAS)」に代わって、段階的に展開される予定だ。
ハイチは米州で最も貧しい国の一つであり、長年にわたり強力なギャングによる殺人、レイプ、略奪、拉致が横行し、政情不安が続いている。



