横浜市南区の阪東橋駅前にある「横浜橋通商店街」では、外国人が八百屋や魚屋を開き、独自の商売で賑わいを見せている。特に、日本の一般的な小売店が避けるような規格外野菜を積極的に仕入れ、安く販売することで人気を集めている。
規格外野菜の仕入れが生む好循環
商店街の八百屋を営むワンさんによると、大きすぎる、小さすぎる、形が不揃いな野菜を箱単位で買い付けることで、生産者は廃棄を避けられ、消費者は安く購入できる。日本人の小売店には「きゅうりはまっすぐで大きさが揃い、見栄えがきれいでなければ売れない」という固定観念があるが、中国人はそれを気にせず、実際よく売れているという。
この仕組みは、誰も損をしない持続可能なビジネスモデルとして注目されている。
シャッター街を回避、多文化共生の街
商店街関係者によると、多くの商店街で跡取り問題によりシャッターを下ろす店が増える中、横浜橋通商店街では外国ルーツの人々が入居することで、シャッター街にならずに済んでいる。「ここは昔からそういう文化を育んできた街なんですよ」と話す。
また、通りには韓国系の店も多く、各店でキムチの味が異なり、好みの味を探すのが楽しいと語る住民もいる。海外の文化を受け入れることで、商店街は賑わいを維持している。
かつて遊廓があった歴史
この地域はかつて「永真遊廓」と呼ばれる遊廓街があった。横浜開港後にできた港崎遊廓が移転を重ね、1882年に真金町で営業を始め、1958年の赤線廃止まで続いた。商店街の裏手にある「金刀比羅神社(通称・金刀比羅大鷲神社)」(横浜市南区真金町1-3)もこの歴史と関係が深く、境内の古い石柱には今もうっすらと「遊廓」の文字が読み取れる。この歴史を目当てに訪れる人も多い。



