フードデリバリーサービス「menu」が2026年9月30日をもってサービスを終了することが発表された。公式サイトでは「今後の持続的なサービス提供が困難」と説明されている。
配達員が見た「menu」の実態
配達員として約8000件以上の配達をこなしてきたライターの佐藤大輝氏は、これまでにmenuの配達員と遭遇したのは片手で数えられる程度しかなかったと振り返る。自身もデリバリーを利用する側としてmenuを使ったことは一度もなく、「一体誰が使っていたのか?」と疑問を呈する。
ネット上では「新興勢力であるロケットナウの勢いが止まらない」「ロケットナウにとどめを刺された」「Woltも撤退して、これで上位3社のみつどもえ」といった意見が見られるが、配達員の立場からは「最終的にすべての企業が撤退するんじゃないか」と危機感を覚えるほど、フードデリバリー業界は壊滅的な打撃を受けていると感じているという。
業界全体の厳しい現状
3強の一角である出前館は赤字が続いている。神戸市の一部地域ですら注文数が減少しており、他の地方都市も同様の状況だと推測される。知名度やシェア率がそれほど高くないmenuは、より厳しい状況だったとみられる。
配達員は時給制ではなく、こなした仕事の量によって報酬が決まる。佐藤氏は「待機時間を含めた実働時間と報酬がまったく割に合っていない」と述べ、最低賃金が上がっているにもかかわらず、デリバリー配達員の報酬が上がっている実感はないと指摘する。2年くらい前からは最低時給を下回ることはザラで、時給換算すると0円になる時間帯も珍しくないという。



