アスベスト(石綿)を吸って健康被害を負った県内の元建設作業員らが建材メーカーに賠償を求めた集団訴訟で、さいたま地裁は6日、一部の原告について和解を成立させた。原告側の弁護団が明らかにした。
41人に計約5億6810万円、4社が謝罪
和解では、メーカー4社が41人の健康被害について謝罪し、計約5億6810万円を支払う。支払いを行うのは、エーアンドエーマテリアル、エム・エム・ケイ、ニチアス、ノザワの4社。各社はアスベストの危険性に関する警告を表示しなかった責任を認めて謝罪した。
24人は和解成立せず、判決へ
一方、被災者24人については和解が成立せず、今後判決が言い渡される。
原告団の一人「問題は終わっていません」
アスベスト被害で夫と息子を亡くした原告団の大坂春子さん(83)は「今日という日を夫と息子に報告したい。でも、問題は終わっていません。まだ救済されていない仲間がいます。これからたたかう被害者のために、できることを続けていきたい」とコメントした。
アスベストは吸引から発症まで長い潜伏期間があるとされる。



