「路」の文字が墨で書かれた土器が、高崎市の菅谷遺跡群から出土し、かみつけの里博物館で開かれている企画展「東山道駅路沿いにあるムラの風景」で展示されている。
この墨書土器は、9世紀のものと考えられている。出土場所や時代から、「路」は人が往来する「みち」であり、かつこの駅路を指しているのではないかとみられている。
東山道と駅路とは
「東山道」は、8世紀以降に上野国(今の群馬県地域)が入った行政区分で、「駅路」は畿内と地方を結ぶ古代の公の道。紹介する土器は、東山道駅路国府ルートと推定される道路状遺構沿いの菅谷遺跡群から出土した。
墨書土器は、墨で文字などが書かれた土器で、奈良・平安時代に多く見られる。書かれた文字は人名や場所を表すものや、まじないのようなものまで様々だ。
物流の拠点としての繁栄
菅谷遺跡群では、東海地方で作られた土器も見つかっている。この駅路は公的なやり取りだけでなく、物流にも使われていたようで、当時のムラのにぎわいを感じることができる。
企画展は11月23日までで、この墨書土器のほか、度量衡に使われた権錘や漆喰壁の破片なども展示している。