ビタミンCの美肌・免疫力UP・風邪予防効果を医師が解説、過信は禁物
ビタミンCの効果を医師が解説、過信は禁物

「肌にいい」「風邪予防になる」といった理由で、なんとなくビタミンCのサプリメントを摂取している人は少なくない。しかし、その効果を過信していないだろうか。内科医の谷本哲也氏が、ビタミンCに関する科学的な根拠と注意点を解説する。

免疫とビタミンCの関係

ビタミンCは白血球の機能に関与しており、不足すれば免疫機能に悪影響を及ぼす可能性がある。しかし、栄養状態が良好な一般の人において、高用量のサプリメントで免疫力がさらに向上するという十分なデータは存在しない。また、敗血症などの重症患者に対する静脈内投与でも、明確な有益性は確立されていない。

そもそも免疫力は、高ければ高いほど良いというものではない。免疫反応が過剰になると、アレルギーや炎症の問題を引き起こす可能性がある。バランスが重要である。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

美肌効果の真実

ビタミンCはコラーゲン合成に不可欠であり、皮膚にとって重要な栄養素である。外用のビタミンC製剤については、光老化、シワ、色素沈着に対する一定の効果が示されている。しかし、経口サプリメントで明確に美肌になれるかについては、予備的な報告はあるものの、大規模で質の高い研究はまだ不十分である。「肌に必要」という事実と「飲めば若返る」という期待は別物であり、その違いを認識することが大切である。

ビタミンCの適切な摂取方法

ビタミンCは水溶性ビタミンであり、体内に大量に貯蔵することができない。そのため、極端な大量摂取よりも、毎日の食事から無理なく摂取することが重要である。日本人の食事摂取基準によると、成人のビタミンC推奨量は1日100mg(0.1g)である。これはキウイ、イチゴ、ミカン、ブロッコリー、ピーマン、ジャガイモなどを日常的に食べていれば、サプリメントに頼らずとも十分に達成できる量である。

この推奨量は欠乏を防ぐための最低基準である。一方、サプリメント各社が示す目安量(500〜2000mgなど)は、製品が想定する美容や抗酸化などの効果に基づいて独自に設定された数値であり、推奨量とは前提が異なる。また、「1〜3錠を2回に分けて」といった用法があるのは、ビタミンCが水溶性で数時間のうちに尿中に排出されるためであり、分割摂取によって血中濃度を維持しやすくする工夫である。

ビタミンCの補充が意味を持つ人もいる

特定の疾患や喫煙者、高齢者など、ビタミンCの需要が高まる状況では、サプリメントによる補充が有効な場合がある。しかし、一般的な健康な成人においては、過剰摂取による副作用(下痢や胃腸障害など)のリスクも考慮する必要がある。ビタミンCはあくまでも補助的なものであり、バランスの取れた食事が基本であることを忘れてはならない。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ