佐久市立国保浅間総合病院の糖尿病センター長、西森栄太医師は、体重112.3kg、BMI36.6の状態で糖尿病と診断されたBさんの事例を紹介。Bさんは最初の診察で頻繁なコンビニ間食が認められたが、寛解に向けて「間食をやめる」ことに最初に取り組み、どうしても間食したい時には特定のおやつを認めたという。
糖尿病寛解を意識して摂るべき食材
現在、2型糖尿病は適切な減量と生活習慣の改善により、薬を使わず正常血糖を維持できる「寛解」が期待できる時代となった。西森医師は、身近な食材で寛解を目指す方法を、患者の工夫を交えて紹介している。
重要なポイントは「野菜をしっかり摂ること」と「たんぱく質を意識すること」。野菜は1食で生野菜の場合は両手山盛り1杯(生で約150~200g)、ゆでた野菜の場合は片手一杯(約100g)を摂取。たんぱく質は毎食「自分の手のひら1枚分(たんぱく質量約20g)」を目安とする。
特におすすめは「具沢山の味噌汁」や「たんぱく質入り野菜スープ」。豆腐(高野豆腐を含む)やきのこ、納豆、卵なども積極的に活用する。ただし、メニューにこだわりすぎると食事量が増える危険があるため、西森医師は「No Doubt(迷わない食事)」を提唱。これは英国の糖尿病寛解研究でも実践された考え方で、食べるものを決めて迷わず続ける方法だ。
寛解達成者の実践例
実際に寛解を達成した方々は、寛解に至るまで1日800~1200kcal程度にエネルギー摂取量を抑え、自分で決めた食材やメニューをローテーションし、食事のシンプル化を図っていた。Bさんもこの方法で2年間で体重を112kgから92kgに減量し、糖尿病の寛解を達成した。



