2026年5月にプレジデントオンラインで大きな反響を呼んだ人気記事ベスト3のうち、ライフ部門第2位は精神科医・和田秀樹氏による「賢い患者は診察室での会話がまったく違う…医師・和田秀樹が『ご容赦願いたい』という患者の典型」です。
医者の言いなりは誤り
医師の説明が理解できなくても「先生の言う通りにしておけば間違いない」と、曖昧なまま治療を受け入れていませんか。仕事のプロジェクトや趣味のグループ作業でも、目的や手段を理解していないメンバーがいると足を引っ張ります。医療チームの一員である患者が、なぜその治療が必要か、なぜその薬が必要か、副作用は何かを理解していなければ、医療が望まない方向へ迷走する可能性があります。
診察時間だけでは理解が不十分なら、ネットやAIを活用して自ら調べるべきです。深く調べるうちに、日本と海外で基準値が異なることや、その基準値では特定の疾患は防げても長生きの確率が下がることなど、多くの知見が得られます。その中で自分の生き方や死生観に役立つ情報があれば、次の診察で具体的に相談でき、希望に沿った治療を医師と共に作り上げることができます。
がん検診の正しい受け方
がん検診を受ける以上、がんが見つかることを前提に準備すべきです。そのがんの治療方法、近隣の病院、全摘か温存かの方針などの情報を事前に得ておけば、頭が真っ白なまま医者の言いなりで転院、手術、抗がん剤と決まったコースに乗せられて後悔することを避けられます。
患者一人の診察時間はさらに短く
高齢者の増加に伴い、患者一人にかける診察時間は今後ますます短くなります。患者は医者任せにせず、AIやネットなどを活用して事前に情報を調べる姿勢が重要です。賢い患者は診察室での会話が異なり、治療への理解と主体的な参加が後悔を防ぎます。
患者力のある人がしている準備
診察前に自分の症状や疑問を整理し、伝えたいことをメモしておく。また、信頼できる情報源から病気や治療法について基礎知識を得ておくことで、限られた時間を有効に使えます。
誤解や理解不足を防ぐ方法
医師の説明で分からない点はその場で質問し、必要なら別の言葉で説明してもらう。重要な情報はメモを取るか、許可を得て録音することも検討しましょう。
診察時の録音はしてもいいのか
録音は事前に医師の許可を得ることが基本です。多くの医師は患者の理解促進のために協力的ですが、無断録音は信頼関係を損なう恐れがあります。
AIやネットで調べるべき情報
病気の一般的な症状、治療法の選択肢、薬の副作用、病院の評判など。ただし、情報の信頼性を確認し、自己判断せずに医師と相談することが大切です。
AIが有益な回答を返してくれる質問
「この症状で考えられる病気は?」「治療法のメリット・デメリットは?」「この薬の副作用は?」など、具体的で明確な質問が有効です。
本稿は、和田秀樹『健康診断の数値におびえず楽しく生きる50の心得』(オレンジページ)の一部を再編集したものです。



