恋愛を「めんどくさい」と感じるのは、脳の正常な反応である可能性がある。精神科医のゆうきゆう氏がそのメカニズムを明かしている。
脳は「コスパの悪い活動」を避ける
初めてのデートの前日を想像してみてほしい。服装や話題を考え、相手の反応を想像し、「これで大丈夫だろうか」と何度もシミュレーションを繰り返す。しかし、その努力が相手にどう伝わったかはわからず、評価もされない。ただ疲れだけが残る。
脳は「コスパが悪い活動」を本能的に避けるため、恋愛に対して無意識のうちに「疲れる割に得るものが少ない」「割に合わない」という計算が走り、「めんどくさい」という感覚が生まれるという。
過去の傷が「めんどくさい」を強める
過去に一度でも恋愛がらみで深く傷ついた経験がある場合、この傾向は一層強くなる。恋愛における傷は、単なる失敗体験とは性質が異なる。
- 片思い相手への失恋
- 信じていた相手との激しい衝突
- 理由もわからない突然の別れ
- ある日を境に連絡が一切返ってこなくなる
こうした出来事は当事者にとって強烈な衝撃となる。相手に心を開き、感情を預け、期待を抱いている状態で起こるため、ダメージは想像以上に大きくなりやすい。
たとえば、毎日やり取りしていた相手からある日突然返信が途絶えた場合、最初は「忙しいのかな」と思っていても、時間が経つにつれて不安が膨らみ、「何か悪いことを言っただろうか」「もう興味を失われたのだろうか」と自分を責める思考が止まらなくなる。
「強烈な痛み」として記憶する脳
このように、恋愛における否定的な経験は脳に強烈な痛みとして記憶され、将来の恋愛行動に影響を与える。その結果、脳は再び同じ痛みを避けるために「めんどくさい」という感覚を生み出すという。



