発達障害は「最強のスキル」 医師が語る現代を生き抜くヒント
発達障害は最強のスキル 医師が語る生き抜くヒント

「実は私も発達障害?」そう考える人が増えている。自身も発達障害を持つ精神科医・産業医の久米康宏氏(クメンタクリニック院長)は、「発達障害は最強のスキル」と強く伝えたいという。

ADHDの人は、端的に言えば、あわてんぼう。忘れものや遅刻が多く、じっとしていられないが、人と違う視点のひらめきやアイデアを生み出す一面もある。ASDの人は、こだわりの強さや人付き合いの苦手さ、予定外の変化への弱さが代表的な特性だが、同時に突出した集中力や究める力も持っている。

特性は人それぞれ、グレーゾーンという曖昧な状態

ADHDやASDといっても全員に同じ特性があるわけではない。ADHDでも遅刻をしない人もいれば、ASDでも人付き合いが上手な人もいる。また、両方を併せ持つケースもあり、あわてんぼうだけど集中力がある、じっとしていられないし人付き合いも苦手など、両方の特性が入り混じることも多い。

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「グレーゾーン」という言葉もよく聞かれる。発達障害の診断は、医師が問診や心理検査などを行い、ガイドラインの基準と照らし合わせて総合的に判断する。その中で、特性が見られるものの確定診断に至らないケースに対して「グレーゾーン」という言葉が使われるようになった。これは正式な診断名ではなく、曖昧な状態を表現した言葉だ。

発達障害は「悪いこと」ではない

久米氏がまず伝えたい大事なことの一つは、発達障害は「病気」ではないということだ。「障害」という言葉から病気のように捉える人がいるが、決してそうではない。直接命に関わることはなく、薬によって「完治」することもできない。

続くページでは「発達障害が要因で生じる『二次障害』を防ぎたい」と述べている。

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