2025年度、石川県内の児童相談所(児相)が対応した18歳未満の子どもに対する虐待件数が1626件に上ったことが、県のまとめで明らかになった。2024年度と同数で、高止まりの状況が続いている。
心理的虐待が半数超を占める
県内3か所の児相からの報告件数を集計。内容別では「心理的虐待」が894件と全体の55%を占め、5割を超えた。その他、「身体的虐待」が494件、「ネグレクト(育児放棄)」が225件、「性的虐待」が13件だった。
虐待を受けた子どもの年齢層は、就学前が701件、小学生が576件など。児相への相談経路は、警察が757件、家族が235件、市町などが191件だった。
法改正後の通報状況
昨年10月施行の改正児童福祉法により、児童養護施設に加え、保育所などの通所施設でも、職員が虐待を疑われる子どもを発見した際の通報が義務づけられた。県は、法改正後から年度末までの通報件数を公表。8件の通報があったが、虐待に該当する事案はなかった。
高止まりの背景と対策
県内の対応件数は、2018年度に1000件を超え、2023年度には過去最多の1645件に達した。県は高止まりの要因について、核家族化などを挙げる一方、市町や県警などとの連携により虐待情報が寄せられるようになったと分析している。
県は市町と連携し、保健師による新生児家庭への訪問で育児不安を解消する取り組みや、全国共通の児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」の周知を進めている。



