娘と母親の関係が悪化しているサイン
娘が思春期や青年期を迎えると、それまでとは異なる態度で母親に接することがあります。親子という近しい関係だからこそ、感情がぶつかりやすいのも特徴です。ただし、一時的な反抗期によるものなのか、それとも母娘関係そのものが悪化しているのかを見極めることも大切。娘とのコミュニケーションがうまく取れないと感じたら、まずは現在の関係性を冷静に振り返ってみましょう。
母親の話を無視する、そっけない対応をする
母親に対して距離を置きたい気持ちが強くなると、話しかけても返事をしない、会話を早々に切り上げるなど、そっけない態度が見られるようになります。特に、日頃から母親が高圧的だったり否定的な言葉をかけたりしている場合、娘は自己防衛として心の距離を取ろうとすることも。「母親と関わると傷つく」と感じていると、無意識にコミュニケーションを避けるようになるのです。
母親と一緒に過ごすことを拒否する
母親と価値観や考え方が合わないと感じると、一緒に出かけたり会話したりすることを避けるようになる傾向もあります。「細かく口出しされるのが嫌」「一緒にいると気を遣う」といった理由から、意識的に距離を取るケースも少なくありません。思春期や反抗期によく見られる傾向ではありますが、長期間続く場合は関係性の悪化が影響している可能性も考えられるでしょう。
母親の言動に文句を言う、反発する
娘が成長するにつれて、自分の考えや価値観を大切にしたい気持ちが強くなります。そのため、母親からの干渉や指示に対して強く反発するように。一方で、単なる反抗心だけではなく、これまで言えなかった不満やストレスが表面化しているケースもあるでしょう。感情的な言い争いが増えている場合は、娘が何に不満を抱えているのか耳を傾けることも大切です。
家と外であからさまに態度を変える
家がリラックスできる場所であり、母親が自分にとって安心できる存在であるがゆえに、外でのストレスを家庭内で解消しようとするケースも考えられます。学校など外で優等生を演じているほど、家庭内では緊張がほどけてわがままや甘えといった態度が顕著に見られやすいです。しかし、母親への不満やストレスが家庭内でだけ表出している可能性も否定できません。外では問題なく見えるため気づきにくいものの、家庭内での関係性に課題を抱えているサインである場合もあります。
娘と合わない母親にみられる共通点
娘との関係性がうまくいかないなら、今までの行動や言動を振り返ってみましょう。母娘の関係性の悪化には、母親の言動が深く関わっている可能性があります。自分の理想を押しつけるのではなく、娘の気持ちや考え方を理解し、ひとりの人間として尊重することが大切です。
娘の行動に対して過度に干渉・支配している
「娘は自分の分身である」という思い込みや、「すべては娘のため」という一方的な理想の押しつけは、娘への過干渉につながります。友人関係や恋人関係を細かく確認して口を挟むだけでなく、進路選択など将来に関わることにまで介入し、母親の思いどおりにしようとする傾向が見られます。
母親自身の価値観を強要する
母親自身が過去に苦労した経験から、「娘には同じ思いをさせたくない」という気持ちが強まり、自分の理想を押しつけて娘の自由な行動を制限してしまうのも、よく見られる傾向です。ほかにも、母親がかつて叶えられなかった目標や夢を娘に託し、自分の価値観にこだわるあまり、娘の気持ちを無視して過剰な期待を寄せるケースもあります。
娘のプライバシーを無視する
人間関係や恋人の話など、娘が成長するにつれて母親に話したくない話題も増えていきます。娘のことをすべて把握したがる母親は、プライバシーを無視してさまざまな質問を投げかけ、つねにオープンな関係であることを求めがちです。親子関係のなかにもプライバシーが存在するという事実を忘れないようにしましょう。
娘に依存し「いい子」であることを期待する
「娘がいい子であってほしい」と願うのは母親として自然なことですが、それを強要すると娘の人生を束縛することになります。母親の重い愛情が娘にとってとても煩わしいものとなり、衝突が起こりやすくなることも。母親が感情の拠り所を娘に求めすぎている状態ともいえます。
娘の成長に対して無関心な態度を取る
母親が自分中心の生活で娘に対して無関心だと、娘は「母親は私のことなんてどうでもいいんだ」と悲観的な気持ちに。たとえ母親が娘のことを心の底では大切に思っていたとしても、2人の気持ちがすれちがうようになり、関係性がうまく構築できなくなる恐れがあります。娘の情緒や成長に大きな影響を及ぼしていく可能性も否定できません。
父親や家族の悪口を娘にいう
父親や家族の悪口を娘にいうことは、娘を家族間の問題に巻き込み、心理的な負担を与える原因に。とくに、娘にとって父親や家族が大切な存在である場合、一方的な悪口を聞かされ続けることで、母親への不信感や家庭内での不安が強まることもあります。その結果、自己肯定感が下がったり、母親に反抗的な態度を取るようになったりする場合があります。
母親と娘の関係を良好にするための方法6選
自分の価値観を押しつけずに、まずは娘の気持ちを受け止めて。娘の態度に対し、怒ったり呆れたりするのではなく、共感する姿勢を示しながら娘の気持ちを受け入れてあげることが解決への第一歩です。日頃のコミュニケーションを大切にしながら、少しずつ娘に歩み寄ってみましょう。
娘の気持ちに寄り添う、話を聞く
母親自身の考え方や固定観念を一方的に伝えるのではなく、まずは娘の目をみて話をしっかりと聞きましょう。「娘がどうしたいのか」を理解し一緒に方向性を考えることが大切です。このとき、「私はあなたのことを思っていつもこう言っている」「あなたのためを思っている私の気持ちをわかってほしい」という自分の感情の押し付けは逆効果です。母親主体の会話になった瞬間、娘は本音を話すことを諦めてしまいます。
お互いの価値観のちがいを認めて尊重する
母と娘で価値観や考え方が異なるのはごく自然なことです。それを否定するのではなく、上手に受け入れて意見を尊重しあう習慣をつけましょう。もしどうしても娘に意見を伝えたいときには「あなたの考え方はとてもいいと思う」など、まず肯定する姿勢を見せましょう。
感謝の気持ちを伝える習慣をつける
親子関係では、してもらったことが当たり前になりやすく、感謝の言葉を省いてしまうことも少なくありません。しかし、母親から感謝の気持ちを伝えられることで、娘は「自分の行動を見てもらえている」「役に立てている」と感じやすくなります。たとえば、家事を手伝ってくれたときや、話を聞いてくれたときなど、些細なことでも構いません。日頃から「ありがとう」「助かったよ」と言葉にして伝えることで、娘も母親に対して前向きな感情を持ちやすくなり、穏やかなコミュニケーションにつながります。
適度な距離感で接する
娘がある程度成長したら過度に干渉することをやめて、ひとりの大人として適度な距離感で見守りましょう。娘の人生に依存することをやめ、母親自身が新しい趣味や仕事にチャレンジするいい機会といえるかもしれません。娘の人生は母親のものではなく、娘自身のものであると覚えておきましょう。
母親自身の行動を見つめ直す
娘との関係を改善したいときは、娘の態度だけに目を向けるのではなく、母親自身の言動を振り返ることも大切です。たとえば、娘の話を最後まで聞かずに否定していないか、必要以上に干渉していないか、子どものころと同じように指示や命令が多くなっていないかを見直してみましょう。娘は成長するにつれて、自分の考えや価値観を持つようになります。そのため、幼いころと同じ接し方を続けていると、「信頼されていない」「一人の大人として見てもらえていない」と感じ、母親との距離を置く原因に。これまでの言動を振り返ったうえで、娘の年齢や状況に合わせたコミュニケーションを意識しましょう。意見を押しつけるのではなく、まずは娘の気持ちを受け止める姿勢を持つことで、少しずつ関係を見直すきっかけになります。
専門家のアドバイスも参考にする
どうしても関係性が改善しない場合や、娘との向き合い方がわからない場合は、カウンセラーや子育てアドバイザーといった専門家の力を借りるのもひとつの方法です。親子の問題は家庭内だけで抱え込むと、感情的になってしまったり、同じやり取りを繰り返してしまったりすることがあります。第三者である専門家に相談することで、母親と娘の関係を客観的に見つめ直しやすくなります。また、自分では気づきにくい接し方のクセや、娘への向き合い方について、具体的なアドバイスを受けられる場合もあります。専門家に相談することは、決して特別なことではありません。母親と娘のどちらか一方を責めるためではなく、双方がより穏やかに過ごせる関係を目指すための手段です。必要に応じてプロの助けを取り入れることで、親子それぞれの人生がよりよい方向へ向かうきっかけになるでしょう。
「娘と合わない!」と感じたら母親自身の行動を振り返ってみて
関係性を見直すことでお互いの人生がよりよい方向に向かいます。娘の成長にともない、考え方や価値観が合わないと感じることが増えていきます。そのときには母親の意見を押しつけるのではなく、適度な距離感で娘の気持ちに寄り添うことを心がけてみましょう。自分の言うことを娘に聞かせようとするのではなく、まずは母親である自分が今までの自分の言動・行動を振り返ってみてください。それが娘との関係性を良好に保つための第一歩です。



