入居ゼロから移住者の聖地へ
5年以上も入居希望がなかった築30年の団地が、今や「移住者の聖地」として注目を集めている。その名は「ホシノマチ団地」。在宅ワークを前提とした間取りや充実した共用施設が移住者を惹きつけ、教育をきっかけにした問い合わせも増加している。
間取りの工夫が生んだ住みやすさ
団地には約54㎡の1LDKと約72㎡の3DKがあり、それぞれのライフスタイルに合わせて選べる。単身者や夫婦、小さな子どもがいる3人家族には1LDKが人気で、個室を寝室に、LDKをリビング兼ワークスペースとして活用できる。一方、小学生以上の子どもがいる4人家族には3DKが適しており、個室を寝室、子ども部屋、仕事部屋に分けて使える。単身者が3DKを借りるケースもあり、住まいに働く場所を求めるニーズに応えている。
シェアオフィスとカーシェアが支える暮らし
団地内には使われていなかった集会所を改装したシェアオフィスがあり、入居者は24時間利用可能。スタッフが常駐し、地元情報の紹介や起業相談など移住後のサポートも行っている。入居者主体のイベントも開催され、緩やかなつながりが生まれている。また、カーシェアリングも完備。ホシノマチ団地から臼田駅までは徒歩5分、スーパーやコンビニ、役所も徒歩圏内で車がなくても暮らせるが、地方では車のある生活が一般的なため、カーシェアは便利だ。
教育移住者の増加
近年は教育をきっかけにした問い合わせも増えている。子育て世代にとって、自然環境やコミュニティの充実が魅力となっている。団地の再生は、単なる住まいの提供にとどまらず、移住後の生活をトータルで支援する仕組みが成功の鍵となっている。



