81回目の「終戦の日」となった8月15日、東京・九段北の靖国神社で、参拝した政治家に対し「公人か、私人か」という質問が繰り返された。この質問は長年にわたりマスコミが続けてきたものだが、自民党の稲田朋美元防衛相は「あまり意味のある質問ではない」と述べ、参政党の神谷宗幣代表も「不毛だ」と苦言を呈した。
「公人か私人か」の質問に疑問の声
稲田氏は参拝後、報道陣に対し「一政治家として、一国民として、英霊に対する尊崇の念を示すということは、非常に重要なことだと思う」と述べ、公人か私人かを区別すること自体に疑問を呈した。稲田氏は玉串料を「伝統と創造の会」から支出し、記帳時の肩書も明らかにしたという。
この質問は、昭和50年に三木武夫首相が「私人」と強調して以降、マスコミが繰り返してきたもの。昭和60年には中曽根康弘首相が「公式参拝」を行い、中国や韓国が反発した経緯がある。
政治家からは「不毛」との声も
自民党の別の保守系グループ「保守団結の会」の高鳥修一衆院議員もこの質問に不快感を示し、新藤義孝元総務相は「私事で、これまでも明らかにしていない」と一蹴した。神谷氏も「一人の日本人として当たり前に、国を守って亡くなられた方々に感謝を伝え、戦争が起きないよう平和を願う。そうしたことに対して(玉串料の支出元が)『個人のおカネか、党のおカネか』は論点ではない」と述べた。
一方、この日は中国や韓国からの批判を想定した質問は確認されなかった。稲田氏は、小泉進次郎防衛相が2年ぶりに参拝したことについて「防衛相が参拝できる、そういう環境にもなってきたかなと思う」と歓迎。自身が防衛相だった平成28年の終戦の日は参拝を見送ったが、「自らの国は自らで守るという意思を示すという意味でも、靖国参拝は非常に意味がある」と強調した。
長島昭久衆院議員も、かつて天皇陛下のご親拝や首相による参拝が行われていたことに触れ、「そういう正常な状況に戻していく努力も非常に大事な課題だ」と述べた。



