西九州新幹線の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」(約50キロ)を巡り、整備費などの負担に関する佐賀県と長崎県の協議が27日に始まった。佐賀県の山口祥義知事と長崎県の平田研知事が佐賀県庁で面会し、今後の議論の活性化に期待を示した。
両知事が初めて直接協議
面会の冒頭、山口知事は「新幹線が開通する時は、佐賀、長崎の県民が笑顔で迎えられるような形にしたかった」と述べ、平田知事も「論点や課題は大きいものがあるが、正面から受け止め、議論したい」と応じた。その後、両氏は非公開で約30分間話し合った。
面会後、山口知事は報道陣に対し「色々な意見交換や相談をしながら考えていけばいい」と語った。今回の面会が今後の両県協議の出発点となる。
負担の枠組み変更が焦点
従来の財政負担の枠組みでは、新幹線が整備される沿線自治体が費用を負担するため、佐賀県内の未整備区間について長崎県に負担の必要はなかった。しかし、佐賀県と国が7月に結んだ環境アセスメント(環境影響評価)実施に関する合意書では、地元負担について長崎県が受益の程度に応じて共同で負担することが「適当」とされた。
負担のあり方は両県の協議で決定し、国はその決定を尊重するとしている。平田知事は面会後、合意をベースに議論することで一致したとしつつ、「(合意の)尊重イコール(負担の)受け入れではない」と述べた。
今後の協議の見通し
今後、両県は協議を重ねる見通しで、今回の面会がキックオフとなる。負担の具体策や受益の度合いをどう衡量するかが論点となりそうだ。



