秋元札幌市長、次期市長選に立候補せず退任へ 与野党対決の構図に
秋元札幌市長、次期市長選に立候補せず退任へ 与野党対決に

札幌市の秋元克広市長(70)は2日、来年春の統一地方選で行われる札幌市長選に立候補しない意向を明らかにした。市長選には、自民党市議や中道改革連合を離党した前国会議員らが準備を進めており、3期ぶりに相乗りが崩れ、実質的な与野党対決の構図となりそうだ。

「本任期の満了をもって、退任する」

秋元氏は、市内で開かれた後援会の会合で、次期市長選に立候補しない旨を表明し、その後、記者会見を開いた。2015年に初当選し、現在3期目。目指してきたのは「外から稼ぐ力を持つ街」だったという。

本格的な人口減少が始まり、税収減の危機があったと話し、「観光消費額を4300億円から7600億円へ、税収を2800億円から3600億円へ増やした」と効果を強調。「市民の皆さんが豊かさを実感できるところまでは至っていないが、一定の成果は挙げた」と自己評価した。

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「ジェットコースターのような12年だった」

在任中に起きた北海道胆振東部地震や新型コロナウイルス感染症の流行を挙げ、「ジェットコースターのような12年だった」と表現した。ただし、オリンピック・パラリンピック冬季競技大会の招致活動中止に至った経緯への言及はなかった。

引退を決断した理由について、70歳の節目を迎えたのを機に「北海道新幹線の延伸や都心アクセス道路の整備、GXやAIなど新産業の集積が花開くには今後10年かかる。着実に進められる若い世代にバトンを渡したい」と説明。次のリーダーには「AIなど新しい技術の理解」と「多様なセクターとの共働」を求めた。

後継指名はせず、応援の可能性に含み

次期市長選については、現時点での後継指名はしないという。一方、「都市経営者としてふさわしい資質を備える人物がいれば、応援はあり得る」と含みを持たせた。

秋元氏は北海道大学を卒業後に札幌市に入庁し、「約50年間、札幌市民のために働かせてもらった」と述べた。退任後については「何も決まっていない。自分や家族のために時間を使い、求められればこれまでの経験を社会貢献できれば」と話した。

現職の引退表明が選挙戦の号砲となった。荒井優前衆院議員(51)はこの日、記者会見を来週8日に開き、市長選への立候補を正式表明する日程を固めた。荒井氏は7月に中道改革連合を離党している。

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