30日に投開票を迎える香川県知事選で、電子投票を導入した善通寺市の実質負担は、従来とほぼ変わらない見通しとなった。電子投票はタブレット端末の画面上で候補者名を選んで投票する仕組みで、書き間違いによる疑問票がなく、開票の時間や人員も削減できる。
「可児ショック」から20年余り、流れを止めた衝撃
国内では2002年の岡山県新見市長選・市議選で初めて電子投票が実施された。しかし、03年の岐阜県可児市議選で投票機器のトラブルが発生。一時投票ができない事態となり、05年に最高裁で選挙無効が確定した「可児ショック」で、導入の動きは停滞した。
善通寺市では、タッチペンで3回タッチするだけで投票できる。期日前投票を済ませた男性は「パッパッパッと押すだけで、書くよりも早い。(候補者名の)字を間違える心配もない」と話す。
期日前投票は前回の3倍、市販タブレット容認が転機に
思わぬ効果も出ている。期日前投票の投票者数(14~23日)は、前回知事選(2022年)の同時期と比べ3倍に伸びた。県選挙管理委員会は、メディアで取り上げられて関心が高まっていることも要因とみる。
転機となったのは、総務省が20年に専用端末ではなく市販のタブレット端末の使用を認めたことだ。大阪府四條畷市が24年に市…



