大阪・交野市長選が30日告示、現職と維新新顔の一騎打ちへ
交野市長選30日告示、現職と維新新顔の一騎打ちへ

大阪府交野市長選が30日に告示される。再選を目指す無所属現職に、大阪維新の会の新顔が挑む構図となりそうだ。府内では来春の統一地方選前の最後の市長選で、維新にとっては党勢を占う選挙にもなりそうだ。投開票は9月6日。

現職は「交野のことは交野で」と訴え

現職の任期満了に伴う市長選で、8月28日時点で無所属現職の山本景氏(46)と維新新顔の美好かおる氏(56)が立候補の意向を表明している。

2日に開かれた山本氏の決起集会。会場正面には「みんなでつくるみんなの交野」の文字が掲げられ、配られた式次第の裏には「交野のことは、交野で決めよう‼」と書かれていた。山本氏は「特定の政党に言われたからでなく、市民の声をしっかり聞いて施策を展開する」と訴え、維新への対抗意識を見せた。

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山本氏は2011年の府議選で維新公認で初当選したが、14年にSNSをめぐるトラブルをきっかけに離党し無所属に。22年の前回市長選で現職を921票差で破って初当選した。

市長就任後は維新の政策を厳しく批判してきたが、「『反維新』ではなく、市にとってプラスかマイナスかの視点で政策ごとに考えてきた」と話す。

25年の大阪・関西万博では吉村洋文知事(維新代表)が府内の子どもを無料招待する考えを示したが、保護者側に交通費負担が生じることなどから市からの学校単位の参加は見送った。26年1月に吉村氏、横山英幸・大阪市長(維新代表代行)が、大阪市を廃止して特別区に再編する「大阪都構想」への再挑戦の信を問うとして、そろって辞職して出直し選に臨むと表明した際は、選挙準備にあたる各自治体の負担が重くなると批判した。X(旧ツイッター)に「市長や市役所職員は、大阪府知事の奴隷ではありません」と投稿した。

維新は初の公認候補擁立

今回の選挙戦では、1期目の実績として、民間のバス路線廃止を受けてコミュニティーバス「おりひめバス」を導入したほか、小中学校給食費の無償化を実現したと掲げる。2期目は上下水道基本料金免除などの物価高騰対策、4~6歳児の段階的給食無償化や、指定緊急避難場所の整備と浸水対策による防災力強化などを目指すという。

一方の維新はこれまで、交野市長選では「現職に対抗できる候補者を出せない」と判断して擁立を見送ってきた。府内での勢力拡大を目指す中、今回は交野市選挙区選出の府議だった美好氏が立候補に意欲を示したこともあり、初めて公認候補を立てて選挙戦に臨む。

交野市を含む衆院選大阪11区は、国政政党の日本維新の会幹事長のおひざ元。選挙結果によっては来春の統一地方選に向け、党勢に影響を及ぼしかねない。陣営関係者は「統一地方選の前哨戦。もちろん勝たなあかん」と力を入れる。

美好氏は2児のシングルマザーとして子育てをしながら、医療機器販売の会社を経営してきた。19年の府議選で初当選し、2期目だった26年7月に市長選への立候補を決めて辞職した。

人口約7万7千人の交野市について、将来的な人口減少の影響で税収減が予想されると指摘し、「国や府との連携強化」を経たまちづくりを進めなければならないと、維新のパイプの必要性を強調。選挙戦では「対立から対話へ 新しい交野へ」というキャッチフレーズを掲げるという。

目指すべき政策については、消防の広域化や、第2子以降の保育料無償化を主張する。美好氏は「交野を孤立させない。民間企業、国、府とも連携事業を進めていきたい。財政の課題を直視しながら、広域連携をしっかりと行っていく。それが私の仕事だ」と語る。

市長選をめぐっては、自民党や公明党、共産党などの主要政党はいずれの立候補予定者にも推薦を出さない予定だ。

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