香川知事選、現職の池田豊人氏が再選 3新人破る
香川知事選、現職の池田豊人氏が再選 3新人破る

香川県知事選は30日に投開票され、無所属で現職の池田豊人氏(65)=自民、中道、立憲、国民、公明推薦=が、IT関連業の姓納文彦氏(63)、共産党県書記長の田辺健一氏(45)=共産推薦=、食品加工会社員の曽根克典氏(64)の無所属新顔3人を破り、再選を果たした。池田氏は1期目の企業誘致や子育て支援などの実績を強調した。

与野党5党が推薦

池田豊人氏は、自民、中道、立憲、国民民主、公明の与野党五つの政党から推薦を受けた。高松市内の商店街に設けた選挙事務所の壁には、各党党首のため書きや推薦状が並んだ。選挙期間中は、県内各地を回り、個人演説会を開いて支持を呼びかけた。

告示日の8月13日には、高松市内の街頭で第一声を上げた。選挙戦では医療、介護、教育、移動手段の充実による「暮らしの安心」、企業誘致や県産品のブランド化による「稼げる香川」、県立のあなぶきアリーナ香川を核とした誘客拡大などの「観光振興」を三つの約束として掲げた。池田氏は「言葉だけで未来は変わらない。変えるのはやり続ける実行力と覚悟だ。私を香川のかじ取り役に押し上げてほしい」と呼びかけた。

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自民県連が総決起大会

告示後に高松市内であった自民党県連主催の総決起大会には、平井卓也衆院議員ら自民党議員や、大西秀人・高松市長ら県内の首長も多く駆けつけた。応援演説に立った国会議員らは、あなぶきアリーナ香川の周辺整備や企業誘致などを池田氏の実績と持ち上げた。

池田氏は高松市出身。大学院修了後、旧建設省(現国土交通省)に入り、約35年にわたって道路行政などに携わった。前回2022年の知事選で浜田恵造・前知事の実績を評価し、路線の継承を掲げて初当選を果たした。

新顔3氏は支持広がらず

新顔3氏は支持を広げることができなかった。姓納文彦氏は、出陣式で、技能実習制度に代わって来春から始まる育成就労制度に触れ「香川県にも大量の外国人が入ってくる。外国人の受け入れを(人口の)5%で止めたい」と訴えた。また、子育て支援や中小企業支援なども掲げた。

田辺健一氏は、物価高に負けない賃上げや、ジェンダー平等の推進などを訴えた。また、特定利用港湾・空港に指定された高松港や高松空港について「軍事利用化」だと批判。「税金を県民の暮らし最優先で、安全安心のために使う」とした。

曽根克典氏は、瀬戸大橋を観光資源にすることなどを主張した。

支援の濃淡と今後の焦点

池田豊人氏は、前回選と同じく「相乗り」する与野党の推薦を受け、危なげなく再選を果たした。ただ、前回とは違い、自民とそれ以外の党で力の入れように濃淡がついた選挙戦だった。

告示後、自民県連は前回同様、池田氏の総決起大会を主催。壇上には、池田氏とともに県関係の自民国会議員が並んだ。連日の個人演説会も自民県議らが用意した。

一方で前回、自民とは別に池田氏の総決起集会を主催した連合香川は、今回集会を開かなかった。立憲や国民などの県議によると、池田氏側から応援演説の依頼などがなかったため、目立った支援はしなかったという。

ある県議は「(支援に)入る余地がない」とし、「(来春の)統一地方選を見越して、自民党が池田さんを囲い込んでいるのではないか」とみる。自民の関係者は、演説会の開催にも労力や費用がかかっていると強調し「池田知事には『やっぱり自民党』って見てもらわないといけない」と本音を漏らした。

統一選を見据え、すでに各党の綱引きが行われているようだ。池田氏と各党の距離感が今後どう変化していくのか、注視したい。

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