和歌山県は、スケートボード場「わかやまスケートパーク」(和歌山市)の命名権(ネーミングライツ)を売却することを決め、28日から企業などを対象に募集を始める。命名権売却は、県が財政難の中で公共施設の維持費を捻出することが目的で、今年2月に県立体育館(和歌山市)の命名権を売却しており、今回が2例目となる。
募集期間と施設の概要
募集は10月30日午後5時まで。同パークは令和2年に開設され、滑走部分の面積は約979平方メートル。年間で推定延べ約1万6000人の利用者があるが、入場料は無料で、年間70万円の経費が必要になっている。
今年2~5月に利用者へ命名権売却に関するアンケートを実施したところ、回答10件のすべてが「賛成」の意見だったという。
命名権料の使途と募集条件
命名権を取得した企業から納付される「命名権料」は新たな財源として活用し、ベンチの設置や施設の修繕、備品の整備などに充てる。
命名権の募集条件は、令和9年4月から3年以上5年以内の期間で、年額30万円以上(税込み)を希望している。県民が親しみやすく、体育・スポーツに用いる施設であることがイメージできる愛称を募集する。詳細は県スポーツ課のホームページに掲載する。
県財政の状況と今後の展開
県は8年度当初予算で125億円の収支不足(赤字)と厳しい財政状況にある。今年2月には県立体育館の命名権を幸福建設(和歌山市)に売却し、5年間で命名権料計1800万円に上る。
このほか、紀三井寺公園(同市)の命名権売却に向けて利用者にアンケートを実施しており、和歌山交通公園(同市)の命名権売却も検討している。宮崎泉知事は「企業のイメージアップにもつながるので、ぜひ多くの企業に応募を検討いただきたい」と要望。公共施設の命名権売却について「できるだけ、適合するものは命名権売却の対象にしたい」との考えを示した。



