大阪駅前の「いけず石」ブロック150個、SNSで批判殺到し市が再検討
大阪駅前ブロック150個に「いけず石」批判、市が再検討

大阪市が安全確保を目的に、JR大阪駅そばのエリアに約150個のブロックを設置したところ、SNSで「いけず石」と話題になり、「排除アートでは」との批判が殺到している。市には賛否双方の意見が120件以上寄せられ、同エリアの利用方法を再検討している。

ブロック設置の経緯と「いけず石」化

問題のエリアは約58平方メートルの区画で、大阪駅御堂筋南口のそばにある。横断歩道を挟んで阪急うめだ本店の出入り口にも近く、これまでタクシーが乗降のために停止して交通の妨げになっていた。

市が7月9~11日にかけて約150個のブロックを設置すると、SNSに「いけず石」と投稿され、スマートフォンで撮影する通行人の姿も見られた。

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放置自転車やごみ問題の歴史

同エリアではタクシーの乗降だけでなく、放置自転車やごみの投棄も問題となっていた。市は平成30年ごろまでに周辺に植樹したが、歩道橋の真下に位置することから日が当たらず枯れてしまい、更地に戻った。すると放置自転車が再び問題化し、ホームレスも散見されるようになった。

市は柵の設置を検討したが、歩道橋の基礎部分が地中に埋まっており断念。最終的に「進入しようと思わない見た目」(市の担当者)を考慮し、ブロックの設置を決めたという。

「排除アート」批判と市の対応

SNSで火が付いたのは「排除アート」の投稿がきっかけとみられる。排除アートとは、公園や道路などの管理者が、犯罪やマナー違反の行為を含め、意図した用途以外の使用を防ぐために講じる造形を指す。例えば、ベンチで横になれないよう中央部分に仕切りを設けたり、階段や空きスペースに突起物を置いて座れないようにしたりといった具合だ。

こうした措置は、特定の人の長時間滞在などを抑止する効果があるとされる一方、ホームレスら行き場のない人を「排除しているのでは」との批判も呼んでいる。

市への意見と今後の再検討

ブロック設置から約3週間で、市には電話やホームページを通じて賛成、反対双方の意見が計120件以上寄せられた。市は安全確保のため、同エリアを囲むように「駐輪禁止」「立入禁止」とのメッセージが書かれた黄色のスタンド式看板を配置した。

予想以上の反響を受け、市は安全を確保した利用方法を再検討している。横山英幸市長はブロック設置について「人が入る場所ではないことを理解してもらいたい」と強調した上で「大阪らしい新しい取り組みができる場所になれば」と話した。

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