米国とイランは、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を再開させる和平合意に達した。同時に、イランの核開発計画を巡る協議の開始でも合意した。これにより、数千人の犠牲者を出し、世界経済と市場を動揺させてきた戦争がようやく収束に向かうことになる。
トランプ大統領が和平合意を発表
トランプ米大統領は14日、米国とイランとの間で、軍事作戦の停止を含む和平合意が成立したと明らかにした。トランプ氏はソーシャルメディアに「イラン・イスラム共和国との合意が完了した。ホルムズ海峡の通航料なしの開放をここに正式に承認し、米海軍による封鎖の即時解除も同時に承認する」と投稿した。
パキスタンのシャリフ首相も、双方が和平合意に達したとX(旧ツイッター)に先に投稿。19日にスイスで署名が行われる見通しだ。
合意の主な内容
シャリフ首相によれば、米国とイランは和平合意に達し、双方が「軍事作戦の即時かつ恒久的な終了」を宣言した。戦争終結に向けた交渉の障害となっていたレバノンでの軍事作戦終了も合意に含まれるという。
米国とイランは合意文書の内容を公表していないが、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡で相互に実施している封鎖を終わらせることなど、大まかな概要は数日前から伝えられていた。両国は互いに攻撃しないこと、イランの核開発計画を巡る交渉を開始することで合意した。イランの石油輸出を対象とする制裁も緩和される。
残る課題
双方が勝利を主張する一方、深い相互不信感が残っており、より広範な合意に達することができるか重大な疑念が残る。イスラエルのレバノンへの新たな攻撃が合意を土壇場で危うくした経緯があり、イスラエルの出方も不透明要因だ。
原題:US, Iran Have Reached Peace Deal, Trump and Mediators Say、Pakistan Says US And Iran Have Reached a Peace Deal(抜粋)
著者:Susanne Barton



