ロシアのプーチン大統領による択捉(えとろふ)島訪問を受け、東京・霞が関の「領土・主権展示館」を訪れた人々からは、平和的解決を求める声や、政府の毅然とした対応を求める声が上がった。
「しっかり外交で平和的に解決してほしい」
千葉県から家族3人で訪れた女性(33)は、高市早苗政権の外交姿勢が強気と感じることがあるといい、「領土の問題で戦争に発展した歴史がある以上、しっかり外交で平和的に解決してほしい」と話した。小学1年の娘がおり、「子どもが育つ環境が何より平和であってほしい」と願う。
日本政府は、北方領土について、「歴史的にも国際法上も日本固有の領土」としている。
「なぜ、このタイミングなのか疑問」
領土について学ぼうと息子(8)と訪れた東京都新宿区のパート従業員の女性(43)は「ロシアが異を唱えるのはおかしい」と反発。「なぜ、このタイミングなのか疑問」とプーチン大統領への不信感を示した。
友人と訪れた神奈川県の男性(26)は「15日の終戦記念日を前にした牽制(けんせい)ではないか」と推測。「(プーチン大統領は)ウクライナで忙しいと思っていたので、訪問は驚き。日本政府には毅然(きぜん)と対応してほしい」と話した。
「極めて遺憾」とのコメントも
一方、東京都や民間の団体などでつくる「北方領土の返還を求める都民会議」は13日、プーチン大統領の訪問について、「北方領土問題の解決を願う多くの国民・都民の思いに反するもので、極めて遺憾」とのコメントを出した。その上で「一日も早い北方四島の返還を強く求めるとともに、返還の実現に向けた取り組みを進めていく」とした。



