フランスのマクロン大統領とカナダのカーニー首相は20日、カナダ東部沖に浮かぶ群島、仏領サンピエール・ミクロンを訪れ、首脳会談を行った。同盟国の主権を軽視するトランプ米大統領の言動を受けて米国との間の溝が深まるなか、カナダと欧州の接近を改めて示した形だ。
北米唯一の仏領での初の公式訪問
サンピエール・ミクロンはカナダ東部のニューファンドランド島から約25キロの北大西洋に位置し、フランスが北米に持つ唯一の領土。カナダ首相の公式訪問は初めてという。
両首脳の発言と協力拡大の方針
カナダが欧州連合(EU)の「準加盟国」となることに意欲を示したばかりのカーニー氏は、20日の会談後の声明で、「私たちは今日、私たちの主権に対する新たな脅威に揺さぶられている」と言及し、暗にトランプ氏を批判。マクロン氏も「フランスとカナダは、ともに独立した偉大な国家であり、今後もそうあり続けることを望んでいる」と訴えた。
2人はカナダと欧州の戦略的な結び付きを強化する方針で一致。安全保障や防衛に加え、エネルギーや人工知能(AI)などの分野で協力を拡大する考えを示した。



