ドイツで20日に行われた二つの地方議会選で、極右政党・ドイツのための選択肢(AfD)が躍進し、メルツ首相率いる政権与党が惨敗した。有権者らへの取材からは、現在の政治に対する不信感の高まりと、ドイツ政治を長らく牽引してきた「中道」の弱体化が見えてきた。
AfDが集会で支持訴え
19日、北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州の州都シュウェリンでは、議会選の投票を翌日に控え、AfDが広場で集会を開いた。数十のドイツ国旗が揺れる中、州首相候補のライフエーリク・ホルム氏は演説で、雇用減少や治安悪化、生活費増大といった課題を挙げて訴えた。
ホルム氏は「常に普通の人びとが犠牲になっている」と述べた。集会には、東部ザクセンアンハルト州で圧勝し、同じく州首相候補となっているウルリヒ・ジークムント氏も応援に駆けつけた。
有権者の政治不信と中道の弱体化
今回の選挙結果は、ドイツ政治における分断と不信を象徴するものとなった。長年ドイツ政治を支えてきた中道勢力の弱体化が顕著になり、極右政党の躍進がそれを裏付ける形となった。
有権者からは、いまの政治に対する不信感の高まりが聞かれた。こうした声は、今後のドイツ政治の行方に影響を与える可能性がある。



