シリア大統領、レバノン軍事介入を否定 トランプ氏の示唆に反論
シリア大統領、レバノン軍事介入否定 トランプ氏示唆に反論

シリアのアハマド・シャラア大統領は21日、隣国レバノンへの軍事介入を行う意図がないことを明らかにした。これは、ドナルド・トランプ米大統領がシリアの関与を示唆した発言を受けたものだ。シャラア氏はアラビア語テレビ局「アル・マシュハド」のインタビューで、「われわれが模索しているのはレバノンとシリアの間の『経済的なチャネル』であり、軍事的なものではない」と述べ、軍事介入を否定した。

トランプ氏の発言と背景

トランプ氏は21日、FOXニュースに対し、「イスラエルがヒズボラを排除できないことに失望している」と述べ、「(対処を)シリアに譲り渡す寸前だ」と付け加えた。さらに先週のG7サミット(フランス開催)でも、「もしイスラエルが他の人々を巻き込むことなく任務を遂行できないのであれば、シャラア氏がその任務を果たすだろう。シリアがやるはずだ」と発言していた。

シリアとヒズボラの複雑な関係

ヒズボラは長年、シリアを支配したバッシャール・アサド前政権を支援し、シリア内戦でアサド側の兵力として戦った経緯がある。2024年に旧アサド政権を崩壊させて権力を握ったシャラア氏率いる新政権は、同組織に対して強い警戒心を抱いている。また、シリアは1975年~1990年のレバノン内戦で軍事介入した後、数十年にわたり隣国レバノンに影響力を行使し、2005年にようやく撤退した歴史がある。このため、新たな軍事介入は極めてハードルが高いとみられる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

現状と今後の見通し

地域紛争の終結に向けて署名された米イラン間の覚書にはレバノンも含まれており、20日夜以降、戦闘は一時的に停止している。シャラア氏は、ヒズボラと交渉する可能性について「それがレバノンの利益に叶い、シリアの利益を守ることになるのであれば、拒む理由はない」と述べ、条件付きで交渉の可能性を示唆した。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ