イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンで復権してから5年が経過した。統治が長期化する可能性が高いなか、国際社会はどう向き合うべきか。2025年4月から今年2月まで国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の政務官を務めた青木健太・笹川平和財団和平調停センター主任研究員に聞いた。
治安改善とケシ栽培の激減
アフガニスタンでタリバンが復権してからの5年で、最も大きな変化は治安が改善したことだ。共和国時代はタリバンや過激派組織「イスラム国(IS)」による自爆テロや武力攻撃が相次いだが、タリバンが統治側になり大幅に減った。
最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ幹部の命令で、かつて麻薬経済を支えたケシ栽培も激減し、国連薬物犯罪事務所は栽培面積が97%減ったと報告した。
女性の権利をめぐる状況は悪化
一方で、女性の権利をめぐる状況は悪化した。原則、女子は中等教育以上を受けられず、就労や社会活動にも制限がある。タリバンは「条件が整えば女子教育を再開する」としてきたが、実現していない。女性政策を握ることで、最高指導者が権威を示している面もある。
ただ、タリバンは一枚岩では…



