イラン国営通信は10日、米国とイスラエルの軍事作戦で殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の遺体が、出生地である北東部マシャドの「イマーム・レザ廟」に埋葬されたと報じた。葬送行事は終了し、米国との戦闘終結へ向けた協議再開に焦点が移る。しかし、米軍はホルムズ海峡の安全航行を巡りイランと攻撃を応酬しており、早期の再開は見通せない状況だ。
葬送行事に推定4100万~4300万人が参列
葬送行事には、ファルス通信によると推定4100万~4300万人が参列した。次男で現最高指導者のモジタバ・ハメネイ師は姿を見せなかった。米国とイランは今月1日、カタールの首都ドーハでの間接協議で、葬送行事終了後に次回会合を開くことで合意していた。
米イラン双方の非難応酬
だが、米軍はイランがホルムズ海峡付近で商船を攻撃したとしてイラン沿岸部を空爆し、イランも反撃した。米政府当局者は9日、取材に対し、「イランによる罪のない船舶への攻撃はテロ行為。容認できないレベルだ」と批判した。一方、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」の海軍も9日、米国を「テロリスト」と呼び、攻撃や干渉が海峡開放の深刻な障害になると主張した。
双方とも協議打ち切りは望まず
ただ、双方とも協議の打ち切りは望んでいない。決裂すれば、米国は核問題の解決、イランは制裁解除の機会をそれぞれ失うためだ。米政府当局者は「米国は解決策を見いだすことに尽力しており、(実務者による)技術的な協議は継続中だ」と述べた。今後、仲介国による米イランの関係修復と、協議再開へ向けた動きが活発化する可能性がある。



