雲雀丘学園中学校・高等学校(兵庫県宝塚市)は、2026年度よりアフリカ・タンザニアでの海外研修プログラムを新たに開始した。同校は2019年にコース制を廃止し「一貫探究コース」に一本化。授業での探究活動に加え、教員の専門性を生かした「探究ゼミ」や、大学・企業と連携した課外活動「探究プロジェクト」を推進している。さらに、豊富な海外研修を基盤とした国際教育にも注力している。
海外研修の拡充とタンザニア研修の開始
同校では、コロナ禍明けを機に教科横断で組織されたグローバル探究部が中心となり、海外研修を刷新。従来のカナダ、ニュージーランド、オーストラリアに加え、「五大陸での開催」を掲げ、アメリカ、メキシコ、アイルランド、ドイツ、インドネシア、台湾、韓国へと国際交流の輪を広げてきた。そして今年度から、アフリカ・タンザニアでの研修プログラムがスタートし、生徒や保護者から大きな関心を集めている。
タンザニア研修(9日間)の対象は中学3年生から高校3年生で、夏休みに渡航予定。現地の全寮制女子中学校(日本人が設立に関与)での同世代交流のほか、JICA訪問、世界遺産ストーン・タウンと奴隷市場、サファリ、キリン保護施設などを訪問する。プログラムを担当した森川大伍先生(グローバル探究部部長)は、「人口増加が続くアフリカには巨大な市場潜在力があり、今の子供たちが大人になる頃にはアフリカとの関わりが避けられない。そのため、先入観のない10代のうちに現地を訪れてほしい」と意図を語る。
教育のリデザインと国際交流の広がり
道北秀寿副校長は、「2040年の学校教育に向け、教育をリデザインしている。その一環が海外研修だ」と説明。治安・衛生面で安定したタンザニアだが、英語で行われる授業などが生徒の刺激になるとし、「非日常に触れて脱常識を促し、二つ先の未来、大学入試のその先を考える機会を与えたい。現地の人々やJICA関係者との交流は、生徒の心に変容を起こすはずだ」と述べている。
海外研修は希望者向けの課外活動だが、同校では年間約9本開催し、毎年約150名が参加。校内でも国際交流が盛んで、協定を結ぶドイツ、台湾、韓国、メキシコなど英語圏以外の国からも定期的に生徒が来校し、共に授業を受けるなど交流を深めている。雲雀丘学園の国際教育の勢いは止まらない。
多様な研修プログラムの実績
昨年はオーストラリア研修が行われ、ドイツ研修では北部オルデンブルクで10日間のホームステイを体験。台湾研修では3カ月間のオンライン事前学習を経て訪問し、その1カ月後に台湾の中学生が来校、互いにハイタッチで再会を喜んだ。昨年来校したメキシコの日本人学校の生徒とは、一緒に万博見学も行った。カナダ研修には昨年、中学2・3年生が参加している。
学校データとコアネットの評価
雲雀丘学園中学校・高等学校は、1949年創立。所在地は兵庫県宝塚市雲雀丘4-2-1。交通は阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅から徒歩約3分、JR宝塚線「川西池田」駅から徒歩約12分。
コアネットは、「全世界へ広がる体験は生徒をさらなる高みへ誘う」と評価。多種多様な体験機会とハイレベルな進路実績が両立する新しい形の進学校として立ち位置を確立した同校。体験による知的好奇心の刺激が両立の秘密であり、さまざまな体験で知的好奇心に火が付いた生徒は、高校2年生以降、自分の目指す進路へ向けて急激に成績を上げていく。全世界へ広がる体験機会は、ますますハイレベルな進路へ生徒を導くはずだとしている。



