PER・PBR・配当利回りで選ぶ割安日本株3選、2026年8月終値基準
PER・PBR・配当利回りで選ぶ割安日本株3選

株価の割安度を測る指標として、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)がよく用いられる。PERは株価が1株当たり利益の何倍まで買われているか、PBRは株価が1株当たり純資産の何倍に相当するかを示す。一般に、数値が低いほど株価に割安感があると判断される。

今回は、2026年8月20日の終値を基準に、予想PERが10倍以下、PBRが1倍以下、予想配当利回りが3%以上という3条件をすべて満たす日本株を抽出した。予想PERは基準日の終値を最新の会社予想EPSで割って算出。PBRは同日の終値を最新の1株当たり純資産で割り、予想配当利回りは会社予想の年間1株当たり配当を終値で割って算出した。なお、紹介する銘柄は条件を満たした企業の一例であり、投資を推奨するものではない。

東京鐵鋼(5445)

東京鐵鋼は、建築物に使用されるネジ節鉄筋や機械式継手などを手がける電炉メーカー。2027年3月期の会社予想EPSは277.46円、年間配当は1株100円。8月20日終値の2,006円を基準にすると、予想PERは7.23倍、PBRは0.80倍、予想配当利回りは4.99%となる。

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2027年3月期第1四半期は、製品などの出荷量が増加し、売上高は前年同期比4.2%増の200億8,200万円。一方、製品価格と原材料価格の差である「値差」の縮小などにより、営業利益は同29.2%減、純利益は同33.9%減となっている。鉄スクラップなどの原材料価格や建設需要の変動が、今後の業績を左右するポイントだ。

JFEホールディングス(5411)

JFEホールディングスは、鉄鋼事業を中心に、エンジニアリング事業や商社事業も展開する企業グループ。2027年3月期の会社予想EPSは235.80円、年間配当は1株80円。8月20日終値の1,847.5円を基準にすると、予想PERは7.84倍、PBRは0.45倍、予想配当利回りは4.33%となる。

2027年3月期第1四半期の売上収益は前年同期比4.1%増の1兆1,612億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同338.1%増の312億円だった。鉄鋼事業の損益改善に加え、土地売却益の計上も利益を押し上げている。鉄鋼製品の需要や原料価格、海外の通商政策などによって、業績が変動しやすい点には注意が必要だ。

マツダ(7261)

マツダは、乗用車や商用車の製造・販売を行う自動車メーカー。北米や欧州をはじめ、海外市場の販売が業績に大きな影響を与える。2027年3月期の会社予想EPSは142.67円、年間配当は1株55円。8月20日終値の1,201.5円を基準にすると、予想PERは8.42倍、PBRは0.40倍、予想配当利回りは4.58%となる。

2027年3月期第1四半期の売上高は前年同期比16.9%増の1兆2,857億円。販売台数・車種構成の改善や為替影響、コスト改善などにより、営業損益と最終損益はいずれも前年同期の赤字から黒字へ転換している。海外売上高の比率が高いため、為替相場や各国の関税政策、世界的な自動車需要の変化が主なリスクとなる。

低PER・低PBRでも「割安」とは限らない

PERやPBRが低い銘柄は、株価に割安感がある一方、将来の減益や事業環境の悪化が株価に織り込まれている場合もある。今回取り上げた銘柄も、鉄鋼価格、原材料価格、為替、海外景気、通商政策などの影響を受ける。会社予想利益が下方修正されればPERは上昇し、配当予想が引き下げられれば配当利回りも低下する。

銘柄を比較する際は、PER、PBR、配当利回りだけで判断せず、直近の決算内容やキャッシュフロー、配当方針、財務状況などもあわせて確認することが大切だ。なお、本記事の株価は2026年8月20日の終値。業績予想、EPS、1株当たり純資産、配当予想は各社が公表した最新の決算短信・IR資料を基にしている。

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