8月に入り、夏休みの旅行などで日本各地を訪れる機会が増える時期です。ふと立ち寄った立派な商業施設が、なぜか閑散としている……そんな光景に驚いた経験はないでしょうか。
本稿では、顧客心理や不動産開発の難しさ、また商業施設に起きている真相に迫る3本の記事を厳選しました。
大阪駅直結「タイムアウトマーケット大阪」の悲劇
1本目は、フリーライターの宮武和多哉さんが、大阪駅直結の立地ながら客足が遠のく“ピカピカ”の廃墟に迫ります。昨年3月にオープンしたフードコート「タイムアウトマーケット大阪」は、開店から1時間以上経過しても200席のテーブルに誰も座らない状態。オフィスワーカーも子連れファミリーも外国人観光客も完全に素通りしてしまうといいます。
インバウンド客も含めて人が寄り付かない“ある致命的な要因”とは、記事内で詳しく報じられています。
代官山「フォレストゲート代官山」の空きテナント問題
2本目は、街歩きライターの杉浦圭さんが、トレンドの発信地・代官山の現在地をリポート。駅前の新施設「フォレストゲート代官山」は、入り組んだ路地のような構造で、奥に何があるのか見てみたくなる設計ですが、空きテナントが目立つなど、街の構造的な変化が背景にあると指摘します。
ブランド維持の困難さを浮き彫りにした内容です。
茨城「さん・あぴお」の衰退
3本目は、ライターの坪川うたさんが茨城県土浦市のバブル期開業の施設を現地取材。1993年に開業した「新治ショッピングセンターさん・あぴお」は、かつて40店舗ほどが入っていたが、現在は4店舗のみ。館内のいたるところが立ち入り禁止になっているといいます。
駅のない鉄道空白地帯に立地する同施設の“根本的な誤算”から、地方ビジネスの長期的な生存戦略が見えてきます。
街の風景は時代の経済や人々の欲求を映す鏡です。お出かけ先で街の変化を観察し、マーケティングの勘所を磨いて、これからの時代を力強く生き抜く視点を手に入れましょう。



