採用面接で「優秀な嫌われ者」を見抜くキラー質問とは
優秀な嫌われ者を見抜くキラー質問

採用面接で、優秀だが周囲に悪影響を及ぼす「ブリリアントジャーク」を見抜くことは極めて難しい。経営コンサルタントの加藤芳久氏は、その本性をあぶり出す独自の「キラー質問」を提唱する。米ネットフリックスが「No Brilliant Jerks(優秀な嫌われ者はお断り)」をカルチャーガイドに掲げ、容赦なく解雇する方針を取ったことは有名だ。

有害なハイパフォーマーが組織に与える影響

加藤氏によれば、こうした「有害なハイパフォーマー」の最大の問題は、チームの心理的安全性を崩壊させる点にある。Googleの研究でも、心理的安全性がチームの生産性に不可欠であることが実証されている。威圧的な人物が一人いるだけで、周囲のメンバーは「批判されたくない」「恥をかきたくない」と守りに入り、本来ビジネスを改善するための議論に使うエネルギーを、人間関係の調整に浪費してしまう。

加藤氏はこれまで多くの企業で組織変革を支援してきたが、不遜な態度でプロジェクトに参加するAさんの事例を挙げる。何を注意しても「自分は出来てるんで……」と目も合わせず、上司も「営業成績だけは良いので、どうすればいいか分からない」と手を焼いていたという。まさにブリリアントジャークの典型例だ。

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キラー質問で人間性をあぶり出す

加藤氏は、面接で応募者の「人間性」や「価値観」を引き出すキラー質問として、「これまでチームで仕事をして、一番うれしかったことは何ですか?」を推奨する。この質問に対する反応で、応募者がチーム志向か個人志向か、協調性や共感力があるかが明確になるという。

ある面接で、優秀な経歴を持つ応募者がこの質問に対し、「自分がリーダーとして目標を達成したこと」だけを語り、チームメンバーの貢献や喜びに一切触れなかった。加藤氏はその瞬間に「この人はチームを壊す」と直感したという。実際、その後のリファレンスチェックで、同僚から「協調性に欠ける」との指摘が相次いだ。

最強のチームは能力ではなく魅力で作られる

加藤氏は、真のリーダーとは一人の数字に惑わされず、お互いを尊重し合える関係を築きながら全員の力を引き出せる人だと強調する。目に見えない職場の「空気」という資産を全員で守ることが、組織変革の第一歩だ。

いくら立派な経営理念を掲げていても、有害な振る舞いを「売上を上げているから」と見過ごせば、社員には「結局、理念より数字が大事なんだ」という裏メッセージが伝わる。加藤氏は、採用面接では業績だけでなく、チームへの貢献姿勢や人間性を評価する重要性を訴えている。

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