電通の「鬼十則」削除は誤り?元社員の政治家が語る真意
電通「鬼十則」削除に元社員の政治家が異議

広告業界最大手の電通が、社員手帳に長年掲載してきた社員の心得「鬼十則」を2017年版から掲載しないと発表した。この判断に対し、元電通社員で現在衆議院議員の伊藤忠彦氏は「間違った判断だ」と異を唱えている。

「鬼十則」は電通の背骨

伊藤氏は「鬼十則」について「これこそ、仕事に取り組む基本姿勢であって、どうして今度の一件で手帳から外さなければならないのか。もし、これを外すというのなら、もはや電通の背骨は無くなってしまうじゃないか」と述べる。

伊藤氏にとって「鬼十則」はバイブルであり、「読めば読むほど、政治に繫がることが書かれている」という。例えば、第2条の「仕事は先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない」は、伊藤氏が師事する二階俊博元自民党幹事長の政治に通じるという。

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「殺されても放すな」の真意

特に注目を集める第5条「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは」について、伊藤氏は「これのどこが悪いのか」と疑問を呈し、「本当に殺されるまでやれといっているわけではなく、絶対にやり遂げるのだという意志を強く持ちなさい、と言っているだけ」と解釈する。

作家の大下英治氏は、著書『ルポ 電通 「日本最大のタブー」決壊の深層』(清談社Publico)の中で、この伊藤氏の主張を紹介している。大下氏は「元電通社員の政治家にとっては、『政治に繫がることが書かれてあるバイブル』だった」と指摘する。

伊藤氏は「これでは、電通とはいったいどこの会社なのか。この先の我々の仕事に対して取り組む姿勢は、どうなってしまうのか。社員は不安になってしまうだろう」と懸念し、「本来なら、他の人たちが何を言おうとも、電通は変わらない。『鬼十則』は残すべきことだと胸を張るべきである」と訴えている。

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