米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長が28日の講演で今後の利上げに含みを持たせたことを受け、円相場は円安・ドル高が進んでいる。同日のニューヨーク外国為替市場では、7月末の日米協調による為替介入後では初めて、1ドル=160円台をつけた。
ウォーシュ議長、利上げの可能性排除せず
ウォーシュ氏は米ワイオミング州で開かれている経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、インフレ率の高止まりが続く場合は「やるべき仕事がある」と述べ、利上げの可能性を排除しない姿勢を示した。
市場の利上げ予想が過半に
これを受けて市場の見方は変化している。金融政策を予測する「Fedウォッチ」によると、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ予想は28日に5割を超えた。前日は据え置きの予想が6割を占めていた。
市場では日本銀行が9月に利上げへ踏み切るとの観測が強まっているものの、FRBの利上げによる日米の金利差拡大が意識され、円を売ってドルを買う動きが優勢となった。
円売り継続のリスク
日本の財政悪化への懸念が強まれば、さらなる円売りにつながる恐れもある。高市首相は2027年度の予算編成で新規国債発行額を40兆円程度に抑える考えを示しており、市場の信認が得られるかが注目される。



