経済的自立(FI)を達成しながら、早期退職(RE)を選ばない人が増えています。現役ファイナンシャルプランナー(FP)が、FIRE願望を持つ人の本音や実際の行動を分析し、その理由を解説します。
FIRE希望者の本音は「会社を辞めたい」だけではない
ここ数年の株高を受け、FPである筆者の相談者の中にもFIREが可能な資産を築いた人が出てきています。しかし、相談内容がFIREそのものであることは稀で、実際に会社を辞めた人はほとんどいないといいます。
不動産会社AlbaLinkが2023年に仕事をしている男女500人を対象に実施したインターネット調査では、78.0%が「FIREしたい」と回答しました。一方で、同調査の「FIREしたい理由」を見ると、1位は「仕事・会社から解放されたい」(137人)、2位は「時間を自由に使いたい」(106人)、3位は「好きなことをして暮らしたい」(53人)と続きます。
FIの価値は「辞めること」ではなく「選べること」
4位は「働き方を選びたい」(36人)、5位は「面倒な人間関係から解放されたい」(22人)、6位は「お金にとらわれず暮らしたい」(20人)、7位は「好きな場所で暮らしたい」(9人)でした。
これらの結果から、FIREを望む人の本音は単に「会社を辞めたい」というだけでなく、時間や働き方の自由を求める傾向がうかがえます。経済的自立(FI)の本当の価値は「辞めること」ではなく「選べること」にあると筆者は指摘します。
FIとREは必ずしもセットではなく、経済的自立を達成しても働き続ける選択肢を持つ人が増えている現状が浮き彫りになっています。



