西武新宿駅から電車で10分、中野区にある沼袋駅周辺の家賃は5万円台と手頃だ。タワーマンションも大型スーパーもないが、再開発によって街は変わりつつある。地元の焼肉店店主・伊藤さんは、鉄道の地下化と道路拡幅計画について語る。
地下化と道路拡幅の計画
計画は20年ほど前から地元で噂されていた。当初は反対意見が多かったが、商店街の活気が失われるにつれ、考え方が変わってきた。伊藤さんは「最初は反対だったが、道路拡幅で2車線になれば一方通行の不便が解消される」と話す。実際、店舗を4年前にセットバックして建て替えたという。
変化する街の機運
「街そのものから徐々に活気がなくなったのは事実。商店も代替わりして、新しい考え方を受け入れる人が増えた。今は再開発を起爆剤に街をもっと良くしようという機運が高まっている」と伊藤さん。
沼袋の居心地
沼袋にはわかりやすい強みは少ない。急行は止まらず、駅前の商業施設は豊富とは言えない。大型スーパーも減った。しかし、犬を連れた人が川沿いを歩き、老舗の米屋で同級生が再会し、焼肉屋には海外から客が訪れる。地下化と道路拡幅で街の形は変わるが、「とかいなか」の匂いまで消えるわけではない。変わりながらもどこか懐かしい。その余白こそが、沼袋の住むとちょっといいところだ。



