宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火星衛星探査機「MMX」の打ち上げ時期を2026年度に再延期すると発表した。当初は2024年度に打ち上げる予定だったが、その後2025年度に延期され、今回さらに1年ずれ込むことになった。
延期の主な理由は、搭載予定のロケットの開発が遅れているためだ。MMXは、火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」の起源を探ることを目的とした探査機で、サンプルリターンも計画されている。
計画の変遷と今後の見通し
MMXは、2015年にプロジェクトが始動し、2024年度の打ち上げを目指して開発が進められてきた。しかし、ロケットの開発遅延に加え、探査機の開発にも時間がかかっていることから、今回の再延期が決まった。
JAXAは、新しい打ち上げ時期を2026年度とし、それに向けて開発を進めるとしている。ただ、ロケットの開発状況によっては、さらに延期される可能性もある。
科学的な意義と期待
MMXは、火星の衛星のサンプルを地球に持ち帰ることで、太陽系の形成史や生命の起源に迫ることが期待されている。また、将来の火星有人探査に向けた技術実証の役割も担う。
今回の延期により、科学的な成果が得られる時期も後ろ倒しになるが、JAXAは「確実に打ち上げることを最優先に、開発を進めていく」としている。



