4世紀の浅間古墳で築造当時の葺石を発見、富士山噴火が保護
4世紀の浅間古墳で築造当時の葺石を発見、富士山噴火が保護

静岡県富士市にある国指定史跡「浅間古墳」で、4世紀の築造当時の葺石(ふきいし)が、崩れていない状態で見つかった。葺石は、古墳の崩落を防ぐために斜面などに敷き詰められた石で、関係者は「富士山の噴火のおかげで、築造当時のまま保護された」と驚いている。

東海最大級の前方後方墳

浅間古墳は、県東部の同時期の古墳の中で、葺石を持つ唯一の古墳だ。愛鷹(あしたか)山南側の傾斜地に約1700年前に築かれ、東海地方で最大級(全長約91メートル)の前方後方墳。スルガノクニ(現在の富士、富士宮、沼津市一帯)の王墓とみられる。

富士市教育委員会は、史跡整備の基礎資料作りのため、2026年から本格的な発掘調査に着手。7月20日から、試掘の溝を掘って調べるトレンチ掘削調査を開始していた。

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噴火の噴出物が「タイムカプセル」に

築造当時の葺石が見つかったのは、古墳のくびれ部付近。80センチほど堆積(たいせき)していた、富士山噴火の噴出物であるスコリア(軽石)を取り除くと、高さ約1メートル、約2メートル四方の範囲で、安山岩の葺石が、古墳にささった状態で見つかった。ほかの場所より大きな葺石が使われ、石同士がかみ合い、隙間なく動かない状態だという。

古墳のくびれ部には土砂が集まりやすく、今回の発見は、富士山噴火が古墳を後世に残す結果となったことを示している。調査は今後も続けられ、史跡整備のための基礎資料がさらに蓄積される見込みだ。

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