アストロスケールHD株、急騰から急落へ
宇宙関連株が大きく揺れている。主要銘柄は4月下旬から5月下旬にかけて急騰した後、一転して軒並み急落した。中でも宇宙デブリ(ゴミ)除去技術などを開発するベンチャー、アストロスケールホールディングスの株価が乱高下している。5月27日に一時、昨年末比4.6倍の3015円まで上昇したが、その後は急速に売られ、6月下旬には約3分の1の1100円前後まで下落した。
背景にある3つの要因
背景には主に3つの要因があると考えられる。1つは事業特性と“現在地”だ。アストロスケールHDは宇宙デブリ除去という成長市場で先行するが、本格的な収益化にはまだ時間がかかる。市場の過熱感が先行した結果、株価が実態以上に膨らみ、その反動で急落した。
スカパーやQPSとの相違点
他の宇宙関連銘柄との違いも指摘される。スカパーJSATやQPS研究所などと比較して、アストロスケールHDは事業の具体化が遅れており、投資家の期待と現実のギャップが大きい。
5月に300億円超の資金調達を発表
5月には300億円超の資金調達を発表したが、これが株価上昇の材料となった一方で、調達後の株式価値の希薄化懸念も売りを誘った。また、市場全体のリスクオフムードも影響したとみられる。
今後の焦点は、2027年に打ち上げ予定の宇宙デブリ観測用衛星の進捗と、収益化への道筋だ。アストロスケールHDの株価動向は、宇宙ビジネス全体のバリュエーションの指標としても注目される。



