TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜10:00~11:55)で6日、ビーチサンダルを60歳まで「ピーチサンダル」と呼んでいた女性リスナーの投稿が紹介された。
桃畑で履くから「ピーチサンダル」
この日のメッセージテーマは「最近気づいたこと」。安住紳一郎アナが「人の勘違いとかって、あんまり笑っちゃいけないんだけど面白いね」と切り出し、山梨県笛吹市に住む60歳女性から届いた投稿を読み上げた。
女性が暮らす笛吹市は桃の栽培が盛んな地域で、子供の頃、父に買ってもらったサンダルを履き、プールへ出かけたり、桃畑を駆け回ったりすることが夏の日課だったという。
そのため女性は、長年にわたってビーチサンダルを「ピーチサンダル」と呼んできた。海辺を意味する“ビーチ”ではなく、桃を意味する“ピーチ”。桃畑へ履いていくため、その名が付いたものだと疑わなかった。山梨県には海がないことも、勘違いに気づく機会がなかった理由の一つだったようだ。
「ビーチじゃないのか」夫の指摘で初めて知る
真実を知ったのは今年の夏。女性が自宅で「あれ、私のピーチサンダルは?」と尋ねたところ、石川県出身の夫から「ピーチ!? ビーチじゃないのか?」と指摘された。
その瞬間、女性はこのサンダルが桃畑ではなく「海辺で履くものだと初めて知りました」と打ち明けた。しかし、60年間にわたって信じていただけに、「桃畑へ履いていくからピーチサンダルでしょ!」と簡単には受け入れられない。夫婦で議論になったものの、女性は「60ですが、今でも納得できません」と訴えた。
安住アナは、女性が60歳になった今年まで勘違いに気づかなかったことに驚きながら、「これは何? ピーチサンダルじゃ……ビーチなのか?」と女性の戸惑いを代弁。そのうえで「これは桃畑歩くときに便利だから、ピーチだよ」と女性の主張を支持した。
「細かく指摘されないからさ」
さらに安住アナは、「ビーチ」と「ピーチ」は発音が似ているため、周囲もわざわざ間違いを指摘しなかったのではないかと推測。「確かにビーチ、ピーチなんてさ、細かく指摘されないからさ。山梨市でね、海にあんまり行かないから」と語った。
海のない山梨県で暮らし、幼い頃から桃畑へ出かける際に履いていたのであれば「ピーチサンダル」という呼び方にも十分な説得力がある。安住アナは「ビーチサンダルって言われて、これが砂浜で履いて便利なのか分かんないから」と女性の視点に立った。
さらに「私は桃畑歩くのに便利だからピーチサンダルって呼んでたんだけど、うるせえな石川出身の夫! みたいな」と冗談交じりに夫へ反発し、投稿者を全力で擁護して笑いを誘った。
「ピーチサンダル」は子供たちにも伝染
女性にはもう一つ気がかりなことがあった。自分だけでなく、子供たちもビーチサンダルを「ピーチサンダル」と呼んで育ったという。現在、子供たちはすでに30歳を超えている。「誰かにどこかで指摘されていたのでしょうか……」と心配した。
親から子へ、独自の呼び名が受け継がれていたことを知り、中澤アナは「次世代に渡しちゃって」と反応。単なる一人の聞き間違いではなく、家族の言葉として定着していた展開を面白がった。
正式には「ビーチサンダル」でも、女性にとっては、父に買ってもらったサンダルを履き、桃畑を駆け回った夏の記憶と結び付いた「ピーチサンダル」。60年越しに判明した勘違いは、桃畑を駆け回る女性の幼少期を想像させる。
なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミアム会員のみ)。
【編集部MEMO】『安住紳一郎の日曜天国』は、安住紳一郎アナがパーソナリティを務めるTBSラジオの生番組。2005年4月にスタートし、現在は中澤有美子アナがアシスタントを担当。リスナーから寄せられた日常の出来事を、安住アナと中澤アナが独自の視点で味わうコーナーも人気。9月13日のメッセージテーマは「私の弱点」。作家の朝井リョウ氏がゲスト出演する予定。



