石原さとみ主演『ポリティカルパン』第3話、化かし合いが激化
石原さとみ主演『ポリティカルパン』第3話、化かし合い激化

石原さとみ主演、野木亜紀子脚本のフジテレビ系ドラマ『ポリティカルパン』(毎週水曜22:00~)の第3話が21日に放送された。政界を舞台にした化かし合いがいよいよ激しさを増している。

第3話のあらすじ:化かし、化かされのループ

大泥棒の如月弥生(石原)は、謎の情報屋・乾(渡部篤郎)とともに小早川雅(河合優実)を当選させ、私設秘書として永谷町に潜り込む。雅は父・士郎(草刈正雄)から国自党への入党を勧められるが拒否する。一方、夏目将門(高橋一生)は、重鎮たちから選挙資金を盗んだ犯人探しを命じられる。

弥生は給料分の仕事として、雅への誹謗中傷に対処する。アカウント「ワッシー」への開示請求による調査を進めると、ポンズネクストという会社の関与が判明する。多くの国自党議員が利用し、社長は金庫番として実権を握る家永貞治(平泉成)の親戚だった。

事情をつかんだ弥生は、昼食中の将門へ「誹謗中傷対策をポンズネクストに依頼しようとしている」と持ちかけ、反応を探る。さらに、一般人を装った悪評の拡散と資金源を問い、「雅に関する誹謗中傷さえ削除してくれれば、見ないふりをする」と迫る。

雅の決断と弥生の反撃

一方、雅は超党派の議連に参加し、民友党の宇都宮みさき(美村里江)から助言を受ける。自らも選挙改革の議連を立ち上げるが、現れたのはみさきだけ。世襲を見直す議論には参加者が集まりにくく、野党も与党副総裁の娘を警戒する。みさきは、無所属の雅が20人集めるには5年、議論を深めるにはさらに5年かかると告げる。

厳しさを痛感した雅は、国自党への入党を決意する。父に負けるようで嫌だという感情を乗り越え、「何もできずに終わるより、国自党を利用する」という答えを出す。

納得できない弥生は、雅に内緒で「ウッシー」を開設。ポンズネクストと国自党のつながりや誹謗中傷の件を動画で暴露する。将門に疑われても、会話を誰かに聞かれたのだと慌てたフリをする。実は発信元を調べられることを見越し、休日の同社へ忍び込んで投稿し、国自党から渡った金もごっそり盗んでいた。

ところが、社長を別人に置き換えた動画が大量に拡散され、弥生も焦りを隠せなくなる。さらに、雅の入党のきっかけを作ったみさきも、将門が仕掛けた罠だった。弥生と将門の化かし合いは、さらに熾烈を極めていく。

給料分の仕事が、いつの間にか金庫破りに

「給料分の仕事」にしては、ずいぶん働く秘書である。弥生が取りかかったのは、雅に対する誹謗中傷への対処。弁護士への依頼、発注元の調査、相手との交渉と、手際よく仕事を進めていく。最後には会社へ忍び込み、金まで持ち去るのだから、秘書としての業務報告は途中までしか書けそうにない。

面白いのは、秘書としての有能さと、泥棒としての有能さが地続きになっていることだ。調べる、探る、相手の懐へ入り込む。雅を守るための仕事が、そのまま弥生の得意分野になっている。

その手腕が光るのが、将門との昼食時のやり取りだ。誹謗中傷に関わるポンズネクストを突き止めた弥生は、あえて「対策を依頼しようとしている」という形で、その会社の名を出す。事情を知らずに相談する秘書を装いながら、相手の反応を確かめる。将門にとっては、食事の途中で踏み絵を差し出されたようなものだ。

弥生は、知っていることを一度に披露しない。相手がとぼける余地を残し、そこへ次の一手を差し込む。そして、雅への誹謗中傷を削除すれば「見ないふりをする」と持ちかける。相手の弱みをつかむだけでなく、その弱みをどう使えば要求が通るかまで心得ている。

泥棒の変装は、服や顔を変えることばかりではない。「何も知らない秘書」も、弥生にとっては着こなしの一つなのだ。