京都市上京区の歌道・冷泉家で22日、旧暦の七夕の儀式「乞巧奠(きっこうてん)」が営まれた。牽牛(けんぎゅう)(彦星)と織女(しょくじょ)(織姫)に和歌などをささげ、技芸の上達を祈る伝統行事で、みやびな和歌のやり取りや光景が招待客らを魅了した。
約800年続く「和歌の家」
冷泉家は京都御所の北に約800年続く「和歌の家」。歌人の藤原俊成、定家親子の流れをくみ、国宝の「古今和歌集」や定家の日記「明月記」が伝わる。風雅な年中行事を現在も続けている。
星の座と流れの座
この日は、現存最古の公家屋敷(国重要文化財)の庭に「星の座」と呼ばれる祭壇が設けられた。星のために楽器が置かれ、ウリやナスなどが供えられ、五色の布や糸で彩られた。
やがて雅楽が演奏され、和歌を朗詠する披講があった。最後に行われたのは「流れの座」。天の川に見立てた白い布をはさんで、男女が和歌を交わしていた。



