第71回小学館漫画賞の贈呈式が10月21日、東京都内で開かれた。今年の贈呈式は3月に予定されていたが、マンガ配信アプリ「マンガワン」の編集部が、性加害事件を起こした元教員のマンガ家を別名義で起用した問題を受け延期されていた。
社長が謝罪、信頼回復へ決意
式の冒頭で小学館の相賀信宏社長は「(被害者や読者らに)おわび申し上げます」と謝罪し、「適切な判断、誠実な行動を一つひとつ積み重ねて、改めて信頼してもらえるよう責任を果たす」と話した。
受賞者が喜びを語る
式では受賞者らが喜びを語った。「ダンダダン」の龍幸伸さんは、「何を出しても何も通らない時期があった」と振り返り、「作家ファーストの担当者がいてくれたからこういう漫画が描けた」と述べた。
ほかの受賞作品は「運命の巻戻士」(木村風太さん)、「COSMOS」(田村隆平さん)、「出禁のモグラ」(江口夏実さん)、「ひらやすみ」(真造圭伍さん)。
審査委員特別賞の萩尾望都さん
長年にわたる作家活動の功績などを理由に審査委員特別賞を受賞した萩尾望都さんは「小学館が長年、(描く場所や掲載場所を)提供してくださったことを本当に感謝しています。どんどん若い人を育てて、雑誌を育てて、描く場を提供してくださることを望んでいます」と話した。