映像を活用したブランディングを表彰する「Visual EXPO by BRANDED SHORTS」が3日、話題賞と特別賞の受賞作品を発表した。話題賞には、メジャーデビュー15周年を迎えたSEKAI NO OWARIのドームツアー「THE CINEMA」が選出された。特別賞にはMicrosoft「Doppelmode」とThe RealReal「L’Ultimo Uomo Reale」の2作品が選ばれた。
「THE CINEMA」は映画とライブを融合した没入型ステージ
「THE CINEMA」は、2026年に開催されたSEKAI NO OWARIのドームツアー。ツアータイトルの通り“映画”をコンセプトに、音楽と映像が織りなす世界観を構築した。4公演のチケットは全公演ソールドアウトとなり、約18万人を動員した。
巨大スクリーンを活用し、楽曲ごとに完全書き下ろしのショートフィルムを投影。メンバーがリムジンで登場してレッドカーペットを歩く演出も取り入れ、映画とライブを融合させた没入型のステージを展開した。生演奏のダイナミズムと映画的な映像美を同期させ、音楽、映像、ライブパフォーマンスを融合した点などが評価された。
特別賞はMicrosoftとThe RealRealの2作品
特別賞に選ばれたMicrosoftの「Doppelmode」は、25組50人の実在する双子を実写で撮影。大学の図書館を舞台に、学生たちが勉強と遊びを行き来する姿を描いた。双子同士の動きやタイミングを緻密に組み合わせ、1人の学生の中にある「学び」と「遊び」を、2人の人間が同じ空間でぶつかり合うように表現。AIやCGによる映像表現が広がるなか、あえて実在する双子を起用したリアリティと映像の面白さが評価された。
一方、The RealRealの「L’Ultimo Uomo Reale」は、AIによって人間がほとんど存在しなくなった未来を舞台にしたブランデッドムービー。自分が「最後の本物の人間」なのかもしれないと不安を抱く男性を主人公に、「本物とは何か」というテーマを描いた。
同作はAIを映像制作の手段としてのみ用いるのではなく、AIであること自体を物語や演出に取り込んだ点が特徴。現実とAIによって生み出された世界の境界をあえて曖昧にし、ユーモラスかつシュールな映像表現に仕上げたことが評価された。
パーソナルブランディングアワードのノミネート者も発表
また、SNSなどを通じて独自の発信力を持ち、企業やブランドとの新たな価値や可能性を生み出している発信者を表彰する「パーソナルブランディングアワード」のノミネート者も発表された。登山クリエイター「かほ」、マルチリンガルクリエイター「Kazu Languages」、映画紹介クリエイター「maruta」、ダンサー「KELO」、コンテンツクリエイター「平成女子♡めぐ」の5人が選出された。
「Visual EXPO by BRANDED SHORTS」は9月28日、29日に東京・赤坂インターシティコンファレンスで開催。アワードセレモニーは29日午後5時から午後6時15分まで行われ、話題賞、特別賞の授与に加え、「Branded Shorts of the Year」や「HR Best Short Award」、「観光庁長官賞」、パーソナルブランディングアワードなどの発表・授与が予定されている。オンライン会場は9月28日から11月30日まで展開される。



