乃木坂46の毎年恒例となっている全国ツアー「真夏の全国ツアー2026」の最終公演が、8月23日に東京・明治神宮野球場で行われた。菅原咲月を新キャプテンに迎えた新体制で臨んだ今回のツアーは、6月13日の福井・サンドーム福井を皮切りに全国8都市で計18公演を実施。東京公演は2014年の初開催から今回で11回目(2020年、2021年を除く)となる明治神宮野球場で4日間にわたり行われ、18公演の総動員数は28万人に及んだ。東京4公演はインターネットでの生配信も実施された。
33人が勢揃いし、夏曲を取り戻すストーリー
今回のツアーでは、福井から福岡までの14公演で“ある者”に奪われた乃木坂46の“夏曲”14曲を取り戻すストーリーが展開され、ツアー最終地の“聖地”神宮で全曲を披露する演出が用意された。8月20日のDAY1公演では、休業中だった6期生の増田三莉音がサプライズ復帰し、現メンバー33人が勢揃いとなった。
千秋楽公演は、初日公演の円陣の様子をとらえたオープニング映像と「Overture」に続き、花をモチーフにしたステージセットにメンバーが登場。一ノ瀬美空の「神宮、騒げーっ!」を合図に「ガールズルール」でスタートした。ウォーターキャノン演出も交え、乃木坂46の夏の風物詩となった神宮公演を華麗に演出した。
「ジコチューで行こう!」では瀬戸口心月をセンターに、アリーナ中央のセンターステージを活用したパフォーマンスを展開。賀喜遥香の「みんなでタオルを回して、乃木坂46への愛、見せろ!」を合図に「好きというのはロックだぜ!」では、メンバーがトロッコでアリーナを回遊し、ホースで客席に放水する場面もあった。
6期生の成長と各期の決意表明
ライブ中盤には、約1年3ヶ月ぶりに11人全員が勢揃いした6期生が最新期別曲「命の色」を披露。センターの長嶋凛桜を中心に情熱的な歌とダンスで成長を見せた。その後も中西アルノや五百城茉央、奥田いろはによる「おまえら」、賀喜と遠藤さくらによる「マグカップとシンク」などのユニット曲が続いた。
ライブ後半では、各期を代表するメンバーが未来への覚悟を語った。一ノ瀬は「乃木坂46には15年という長い歴史があります。まだできたばかりの乃木坂、私たちが加入する前、憧れて見ていた乃木坂、そして今の乃木坂。同じ名前のグループでありながら、メンバーが移り変わり、その姿は絶えず変化してきました。変わり続けるからこそ、その時代にしかない。乃木坂が生まれていくのだと思います」と述べた。瀬戸口は「私たち6期生は今の乃木坂46を大切にしながら、これからの乃木坂46を作っていくことができます。その覚悟を、しっかりと胸に刻んでいきたいです」と語った。
遠藤は「卒業されていく先輩方は、いつも私たちにこんな言葉を残してくれます。『今の後輩たちになら、今の乃木坂を任せても大丈夫』。自分が先輩になるにつれて、その言葉には大切な乃木坂46を守って欲しいという思いが込められていることに気づきました。先輩方が信じて託してくれた乃木坂46を、私たちは絶対守ります」と宣言。菅原は「このツアーの直前、私は乃木坂46のキャプテンに任命していただきました。受け取ったバトンは想像以上に重くて、不安で押しつぶされそうでした。でも、このツアーが始まって気づいたことがあります。私の周りにはいつでも支えてくれるメンバーがいる。ステージに立てばカッコよくてかわいくて、キラッキラに輝く自慢のメンバーがいます。私は、今の乃木坂46が大好きです。その思いは誰にも負けない自信があります。まだまだ頼りないかもしれないけど、このグループの未来を必ず守ります。どうかこの先も、見守っていてください」とファンに誓い、代表曲「君の名は希望」を全員で歌唱した。
本編ラストとアンコール
本編最後の曲の前、座長を初めて務めた一ノ瀬が「私は、このツアーが始まるときにひとつ目標を立てました。それは、ここにいるメンバー全員がこの夏のツアーを通して個性と自信の花を新しく咲かせるというものです」と述べ、「乃木坂46にはまだまだ咲かせることができる花がたくさんあります。まだ種を蒔くことができる場所がたくさんあります。花は咲いて終わりじゃなくて、その花を見つけてくれる人がいて、その美しさを誰かに伝えてくれる人がいて、そうやってたくさんの人に見られて愛されるからこそ、咲き続けると思います。今、乃木坂46に希望を持ってくださっている皆さん、期待をしてくださっている皆さん、どうかこれからの乃木坂46を信じてほしいです。今の私たちには皆さんが必要だし、これからの乃木坂46の未来を皆さんと一緒に作っていきたいです。これからの乃木坂46もよろしくお願いします」と涙を流しながら語った。
その後「是非に及ばず」で本編を締めくくり、クライマックスでは花火が打ち上がった。アンコールでは「空扉」から始まり、一部メンバーがトロッコでスタンド席通路に登場するサプライズもあった。「I see...」「ビリヤニ」など高揚感のある曲が続き、「君ばかり」では会場中が乃木坂愛に包まれた。
最後のMCでは、瀬戸口が座長の一ノ瀬を、賀喜が新キャプテンの菅原を労った。賀喜は「環境的には先輩がいることって大変だと思う。なのに、しっかり締めてくれて。どんなときでも明るくいてくれて、そんなさっちゃんにこの夏たくさん助けられた」と告げると、菅原が涙を流した。最後に「乃木坂の詩」で会場を紫一色に染め、菅原が「どんなときも不安な気持ちも怖さもすべて自分たちの力に変えて、ここまで走り切ることができました。ここにいる最強の味方の皆さんとこのメンバーとなら、どこまでも、いろんな景色を見れると信じています。これからの乃木坂46の未来を必ず作っていきます、必ず守っていきます。手を取り合って、この先も一緒に歩んでいただけたら嬉しいです」と涙ながらに述べ、一ノ瀬の「また来年もここで会おうね!」の言葉とともに18公演の全国ツアーを完結させた。



