ユニバーサル ミュージック本社(東京)にて17日、新たな音楽ショーケースイベント『東京音始(TOKYO OTOHAJIME)』の記念すべき第1回が、音楽業界関係者向けに開催された。イギリスとスーダンにルーツを持つシンガー・ソングライター/ボーカリストのエルミーンと、ロンドン発のインディーポップデュオ・Good Neighboursが出演。ライブパフォーマンスに加え、Q&Aセッションも実施された。
Good Neighbours、リラックスした弾き語りで新境地
最初にステージを盛り上げたのは、ロンドン発のインディーポップデュオ・Good Neighbours。SUMMER SONIC 2026出演後となるパフォーマンスで、メンバーのOli FoxとScott Verrillは友人のリビングルームに招かれたようなリラックスした表情を浮かべ、しっとりとしたギターの弾き語りを披露した。最新シングル「Superstar」では、夏の開放感を感じさせる甘酸っぱいサウンドから一転、ドリーミーでアンニュイな夏の夜の空気が漂うサウンドに。OliのエモーショナルなボーカルとScottのソリッドなアコースティックギターの音色が印象的だった。
デビュー曲「Home」では、全米・全英チャートに長期間ランクインし、世界累計8億回以上のストリーミングを記録したオリジナルとは異なるブルージーなアコースティックサウンドで再構築。人間が本来いるべき場所(ホーム)とはどこなのかを問いかけるようなパッションと、メロディメーカーとしてのタレント性を感じさせた。全部で4曲を披露した後、Q&Aに応じ、Scottは「自分たちの核となる部分が表現できた」と満足そうな表情を見せた。Oliは「単独公演など、もっとリスナーのみなさんと繋がる機会を作りたい。邦楽ミュージシャンともコラボしてみたい」と日本での活動の充実を期待させるコメントを残した。
エルミーン、流暢な日本語で挨拶 デビューアルバムからノンストップ披露
続いて登場したのは、英オクスフォード出身、スーダンをルーツに持つシンガー・ソングライター・エルミーン。SUMMER SONIC 2026では、Fujii Kazeとのコラボレーションシングル「Comets + Gold」を披露し、知名度を上げた直後のパフォーマンスとなった。自身のルーツを感じさせる民族衣装に身を包み、キーボードの前に座り「こんにちは、みなさん」と流暢な日本語で挨拶。鍵盤を弾き始めると、流麗なグルーヴが会場を包み、ロマンティックな雰囲気に一変した。
デビューアルバム『sounds for someone』の収録曲や、ホイットニー・ヒューストンのヒット曲「Exhale (Shoop Shoop)」などのカバーをノンストップで披露。音符の上を自由に泳ぐような演奏スタイルとソウルフルなヴォーカルは、スティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる表現力の高さだった。ラストでは「みなさん、一緒に歌ってくださいね。(日本語で)わかりましたか?」と伝え、アルバム未収録曲「Anyways」のフレーズをレクチャーし、会場に一体感を築いた。終演後のQ&Aでは「日本のアニソンを作ることが目標」と語った。
『東京音始』の今後の展開
『東京音始』は、今こそ日本で花開かせたいアーティストやサウンドを紹介するショーケースイベント。時代を切り拓く鮮烈な才能を持つ新人アーティストから、改めてその真価を世界へ響かせるベテランアーティストまで、国内外の多彩な才能を日本に紹介していく。今回は関係者向けのイベントとして開催されたが、将来的に一般の観客を迎えた形での開催も予定している。国内外の新たな才能や優れた音楽との出会いを生み出す場として、今後の展開にも注目が集まる。



