中村唯人、昭和歌謡カバーアルバム『唯人の好きな昭和歌謡』を7月8日リリース
中村唯人、昭和歌謡カバーアルバムを7月8日リリース

演歌・歌謡曲のジャンルに期待の新星が現れた。中村唯人は、中学3年生で出演した『THEカラオケ☆バトル』(テレビ東京系)をきっかけに作曲家の田尾将実氏に見出され、昨年6月に現役高校生歌手として『ほろ酔い風酒場』でデビュー。今年3月には『第40回日本ゴールドディスク大賞ベスト演歌/歌謡曲ニューアーティスト』を受賞し、4月にはセカンドシングル「青春みれん」を発表。そして7月8日、昭和歌謡をカバーした1stアルバム『唯人の好きな昭和歌謡』をリリースする。

演歌・昭和歌謡との運命の出会い

中村が歌手を夢見たのは小学4年生のとき。テレビで見たクリスタルキングの『大都会』に衝撃を受けたことがきっかけだった。「僕もこんなふうに人に感動を与えられたらどんなに嬉しいだろう」と語る。そこから毎日「大都会」を聴き、若い頃に自身も歌手をめざしていた祖母の影響で「昭和の名曲の数々にどっぷりハマっていった」という。父親も若い頃はバンドを組み歌手をめざしており、『THEカラオケ☆バトル』への出場も、父が内緒で応募したものだった。

番組で歌ったのは細川たかしの「北酒場」。「出場前、サッカーで怪我をして松葉杖生活を送っていたときに、ふと演歌を聴いてみたいなと思うようになって、『北酒場』を聴いたらものすごく好きになってしまって。そこから3ヶ月くらい、狂ったように聴いていた曲だった」と振り返る。

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「演歌とか昭和歌謡ってとにかく歌詞が素晴らしくて、さらにメロディーラインがその日本語の言葉の美しさをより引き出していて、いい意味でセクシーだなって思うんです。聴く側の受け取り方も自由に広がっていくし、最近の歌にはない魅力があるから、地上波でもっともっと演歌や昭和歌謡が取り上げられたら、若い人たちにも火がつくのになぁと思っています」

作曲家・田尾将実との出会いとデビュー

『THEカラオケ☆バトル』で中村を見初めた田尾将実氏は、「唯人くんの歌は人を幸せにする力がある」と声をかけた。中村は地元・茨城から東京の田尾氏のもとにレッスンに通い、昨年6月に「ほろ酔い風酒場」でデビュー。キャッチフレーズは“茨城発!キラキラ癒し系DK(男子高校生)”。田尾氏が「北酒場」を聴いたときから酒の歌にしたいと考え、作詞に円香乃氏を迎えて作られた。

お酒を飲んだことがない高校生にとって大人の歌はハードルが高かったかとの問いに、「まったく」と笑って即答。「中学生のときから『北酒場』が好きで歌っていましたし、もっといえば、小学校低学年から祖母が大好きだったこともあって、弘田三枝子さんの『人形の家』なども聴いていましたから、難しいとは思わなかったです」

「中村唯人というジャンル」を目指して

セカンドシングル「青春みれん」は等身大の“恋”と“青春”をテーマにした青春ソング。前作の演歌調から一転、昭和歌謡を想起させるノスタルジックなメロディーで異なる世界観をアピールする。自分の強みについて、「お客様やディレクターさんから、高音も低音も良いねって言われるんですが、高音低音の両方を聴かせる歌手ってあまりいないじゃないですか。だから、高音だったら布施明さん、低音だったらフランク永井さんや水原弘さんのような歌が歌えるように、どちらも極限まで磨いて、高音と低音、その両方を武器に中村唯人という新しいジャンルを作れたらと思っています」と語る。

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1stアルバム『唯人の好きな昭和歌謡』へのこだわり

7月8日リリースの1stアルバム『唯人の好きな昭和歌謡』には、バラエティに富んだ10曲を収録。「昭和歌謡には好きな歌がありすぎて、本当は6枚組、60曲くらい出したかった!」というほど愛情を注ぐ。選曲では、アローナイツの「背中をかして」をあえて有名曲ではなく自身が大好きな名曲として収録。尾崎紀世彦の「さよならをもう一度」も同様の理由でセレクトした。

カバーにあたっては「その人のイメージをあまり崩さずに、そのうえで自分の色も出せたら」と考えるが、尾崎紀世彦に関しては「リスペクトを込めて、同じ表現技法の歌い方を意識した」という。「僕は尾崎紀世彦さんの歌い方が大好きで、今回はリスペクトを込めて、あえて尾崎さんに寄せて歌ってみました。収録曲の中ではアローナイツさんの『背中をかして』と沢田研二さんの『時の過ぎゆくままに』もご本人の歌唱に寄せて歌っているので、皆さんにはぜひそこもチェックしていただければと思います」

デビュー1周年記念コンサートは地元で完売

8月23日にはデビュー1周年を記念して地元・茨城県守谷市中央公民館で初のワンマンコンサートを開催。チケットは売り出し直後に完売し、注目度の高さを示した。「初のワンマンコンサートは地元で開催したかったのですが、ありがたいことに完売ということで頑張ってきてよかったなってほんとうに嬉しいです」

近年、演歌・歌謡曲界では若手の活躍が目立つが、「先輩方にはすごく可愛がっていただいているので、これからもいっぱい甘えていきたい」と笑顔。自身のイメージは「“人懐っこい弟”とか、“親戚の子ども”といった感じ?」と弟キャラを強調する。

ビジュアルの変化と体調管理へのこだわり

高校卒業後、髪を染め、スリムになり、ネイルアートにメイクと印象が大きく変わった。「高校時代は学校の規定で髪の長さなどに制限がありましたし、生徒会長もしていたので、いろいろやりたいことができなかったんです。なので、今は、絶賛、髪を伸ばし中で、やりたいことをやらせてもらっています(笑)」

社会人1年生としての変化は「何も変わってないですね〜」とあっけらかん。一方で体調管理を心がけており、「先輩とかスタッフに、『ちょっとくらい無理しても若いから大丈夫でしょ』ってよく言われるんですけど、若くても疲れます(笑)。なので、いつでも準備万端な状態で、全力で皆さんに中村唯人の歌を届けられるよう、睡眠の質とか、体調管理には気を使っています。それから、田尾先生に言われた『いつも謙虚に感謝を忘れずに』ということも心がけています」

プライベートは昭和の映画・ドラマ愛

プライベートでは『男はつらいよ』シリーズが大好きで、特に浅丘ルリ子が演じたリリーの回が好き。韓国ドラマ『天国の階段』と『冬のソナタ』は「ティッシュ何箱使ったかというくらい泣いた。チェ・ジウに会いたい」と話す。イマドキではなく、ちょっぴり懐かしい作品を好む。

「キラキラの宝石みたいだねって言われるような歌手になりたい」という新星が、昭和歌謡への深い愛情を胸に、令和の若者たちへどんな新しい風を吹き込むのか。今後の活動が楽しみだ。

(取材・文:河上いつ子)

作品情報

中村唯人 ファーストアルバム『唯人の好きな昭和歌謡』
発売日:2026年7月8日
品番:TKCA-75347/価格:2500円(税込)

収録曲

  1. 骨まで愛して
  2. 君こそわが命
  3. 噂の女
  4. さよならをもう一度
  5. 心のこり
  6. 時の過ぎゆくままに
  7. 嫁に来ないか
  8. 背中をかして
  9. そして…めぐり逢い

コンサート情報

中村唯人デビュー1周年記念!“ふるさと”ワンマンコンサート
8月23日(日) 茨城・守谷市中央公民館(もりりん中央)