MISIAが7月7日、自身の誕生日に故郷である長崎県対馬市・対馬市交流センターイベントホールでデビュー以来初の凱旋ライブを開催した。現在進行中の全国ホールツアー『STARTS presents MISIA 星空のライヴXIII GRAND HORIZON』の長崎公演として行われ、当初は1公演のみの予定だったが、申し込み殺到により急遽15時開演の追加公演を加え、1日2ステージの特別な日程となった。
対馬中が「おかえり」ムードに包まれた特別な日
島の至る所に「おかえりなさいMISIA」と書かれたのぼりが立ち、町全体が歓迎ムードに染まる中、MISIAはバンドメンバーとともにステージに登場。バンドマスターの大林武司(Key)を筆頭に、吉田サトシ(Gt)、Zak Croxall(Ba)、菅野知明(Dr)、渡邉磨裕美(Cho)、荒川結(Per)、David Negrete(Sax)、村田千紘(Tp)、広瀬未来(Tp)といった実力派ミュージシャンが集結し、MISIAの凱旋に華を添えた。
「ただいまー!」の一言で幕開け、アットホームな雰囲気
「ただいまー!」と満面の笑顔で放った一言でライブはスタート。1曲目「明日晴れるといいな」では、オーディエンス一人ひとりの顔を見つめ、会場の隅々に手を振る姿が印象的だった。続く「陽のあたる場所」「つつみ込むように…」では、HIPHOPダンサーのYOSHIEと森田美勇人が登場し、パフォーマンスに彩りを添えた。
凱旋のきっかけは『しゃべくり007』、同級生の協力で実現
MCで明かされたのは、このライブ実現の経緯。きっかけは昨年5月放送のテレビ番組『しゃべくり007』で、対馬での幼少期エピソードと同級生が全面協力したVTRが反響を呼んだことだ。これまでも何度も対馬でのライブ構想はあったが実現せず、番組を機にスタッフと地元の協力でようやく叶ったという。
会場となった対馬市交流センターイベントホールは、MISIAが9歳から所属していた対馬市少年合唱団の練習場所でもある。「当時は公民会館と言っていました。建て直されてすごくきれいになっていてびっくりしました」と懐かしそうに語り、さらに「私の初めての舞台もこの場所でした。合唱団に入って2年くらいする頃には、歌うことを仕事にできたらいいな、歌手になれたらいいなって夢を見るようになって、海や山に向かって大きな声で歌っていました。本当にのびのびと対馬で歌わせていただいたからこそ、私の基礎ができたんじゃないかなと思います」と振り返った。
そして、「あの頃、歌手を夢見た少女がMISIAとして戻ってまいりました」と語り、続けて「Everything」を披露。その歌声は、これまでの歩みと、実現に関わったすべての人々の思いが共鳴し、希望となって輝いていた。
対馬の思い出と新曲が交錯する特別なセットリスト
小さい頃に神社で鳩の餌をあげたことや磯釣りをした思い出を語った後、1st公演では松任谷由実提供の「舟いっぱいの幸を」、2nd公演では「夜を渡る鳥」を披露。能登を舞台にしたNHK夜ドラ『ラジオスター』の主題歌として話題の楽曲で、MISIAの過去が現在の楽曲につながる体験が会場を包んだ。
昨年11月にも対馬を訪れていたというMISIAは、新曲「ガムシャラ」(NHK『ダーウィンが来た!』新テーマソング)制作のため、番組スタッフとツシマヤマネコを見に来たエピソードを披露。残念ながらヤマネコには会えなかったが、特別に即興でツシマヤマネコの歌を披露し、「ツシマヤマネコ」「ニャー!」「ツシマヤマネコ」「シャー!」という掛け合いに子どもたちも大喜びだった。
本編終了後、アンコールで感動のフィナーレ
「Higher Love」では感謝のアドリブ歌唱で会場を盛り上げ、現在進行中のツアーテーマ曲「太陽のパレード」で本編を締めくくった。アンコールでは劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』主題歌「ラストダンスあなたと」と「アイノカタチ」を披露。MISIAは「みなさん、本日は本当にありがとうございました。すごい誕生日プレゼントです!」と感謝を述べ、感動的なフィナーレを迎えた。
この凱旋ライブは、デビュー30周年を目前に控えたMISIAにとって新たな一歩として刻まれた。また、来年1月からスタートする全国アリーナツアー『STARTS presents MISIA BIG BAND ORCHESTRA 2027 BEYOND FREEDOM』の開催も決定しており、全国11都市をビッグバンドオーケストラと巡る詳細は後日発表される。



