7人組ダンスボーカルグループ・原因は自分にある。(通称・ゲンジブ)が、デビュー記念日である7月7日に記念公演『GNJB 7th Anniversary 原因は君にもある。』を東京・TACHIKAWA STAGE GARDENで2部制により開催した。ライブパートではデビューからの楽曲を時系列順に披露し、クイズ企画やトークでグループの歴史とメンバーの個性を深掘り。アンコールではファン「観測者」やメンバーへの手紙朗読も行われ、通常のライブとは異なる構成で感謝の気持ちを伝えた。2部では12月に全国5都市を回るFCツアー開催も発表。4日、5日に有明アリーナでアリーナツアーを終えたばかりの彼らが、「天下を取る」決意を改めて示し、チームの絆を強固にした。
デビューからの軌跡を時系列で辿るライブパート
もともと超特急やM!LKらが所属するEBiDANの研究生として活動していた7人。2018年、ゲンジブの前身であるBATTLE STREETのメンバーとして選抜され、グループとしての一歩を踏み出した。当時12歳から17歳で声変わりも終わっていない初々しい彼らがグループへの思いを語る映像が紗幕に映し出されると、客席からはどよめきが起こった。7人そろっての「原因は自分にある。」のグループコールと共に紗幕が落ち、ステージに現れた2026年の7人は、2019年のデビュー曲「原因は自分にある。」でイベントを幕開けた。グループ名であり曲タイトルでもある同曲のネオンサインが輝く前で、7人のボーカルとダンスは7年の間に表情豊かに研ぎ澄まされ、観測者を魅了。LEDには言葉遊びや同音異義語、ダブルミーニングが詰め込まれた漢字満載のリリックも映し出され、当時シーンに与えた衝撃の大きさを改めて証明した。
続いて長野凌大が「観測者、7周年!みんなのおかげです。今日は一緒に楽しもうね」と語り、2020年の「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」を披露。シェイクスピアの名作をモチーフにした文学的ラブソングで笑顔を振りまき、LED上では花びらが降り注いでゲンジブ流のロマンティシズムを表現した。一転、久々のライブ披露となる2021年の「豪雨」では、細かい動きや声の一つ一つに激しいエモーションを込め、報われない思いをハードバラードで叩きつけた。以降、デビューからの各年にリリースされた楽曲を1曲ずつ披露し、音楽的軌跡を振り返った。1部では長野が「“おめでとう”って言ってもらっていいですか?」と観測者に呼びかけ、「デビュー7周年、おめでとう!」のコールを巻き起こした。
トーク企画で歴史と個性を深掘り
続くトークパートでは、活動上のエピソードから7年の歴史を振り返る企画で観測者を楽しませた。1部では「みんなが忘れてそうなゲンジブの姿を思い出させる企画を」(大倉空人)と、過去のYouTube動画から4択で出題される“クイズ!正解のカギは、君にもある!”を実施。観測者の拍手が最も多かったものが答えとなる方式で、小泉光咲が「プライベートは何してるの?」と聞かれた際の回答(「俺も何してるかわからない」)など、いずれも観測者には簡単だったらしく5問中5問が正解。メンバーには高級焼き鳥店のお食事券が、観測者にはスペシャル画像が賞品として贈られた。
2部では「メンバーの言動を観察しよう」と“ゲンジブ・クセつよビンゴ”を実施。メンバーがやりそうなアクションやクセそれぞれ10個に数字が割り振られ、実際に行われれば観測者がビンゴカードに穴を開けられる仕組み。メンバーは自分以外の6人それぞれの10個のアクションを知っており、トークの中でそのクセを誘導できたらポイントが入るルール。杢代和人は“吉澤に耳打ちする”“キレツッコミする”など序盤で半数がビンゴし、「俺だけ簡単じゃない!?」とキレ散らかした。強引な誘導トークの中で、コロナ禍の自粛期間中に長野と桜木雅哉がテレビ電話をしながらベランダで縄跳びをしていた、先日終了した『ARENA TOUR 2026 仮ノ現』でビリヤードに初挑戦した吉澤要人に経験者の武藤潤が教師のように教えたといったエピソードも公開。観測者のうち77人以上がビンゴになれば高級寿司の賞品が出るはずが、その数は軽々クリア。誰が賞品を獲得するのか注目される。
最新曲と感動の手紙朗読
2022年の「Q」からライブが再開すると、タイトルコールだけで客席から悲鳴が。自分に問いかけを投げかけ「正しいかじゃなくて信じてるかなんだ」という結論に至る爽快なナンバーを、エネルギッシュなボーカルとエモーショナルなダンスで届けた。2023年の「マルチバース・アドベンチャー」ではマーチバンド風の華やかなサウンドで、マルチバースのifな自分を想像しながら今の自分を肯定する力強いメッセージを投下。観測者がカラフルなペンライトを振り上げると、LEDに“原因は自分にある”と記された書物が現れ、2024年のバラード「小説ならば」へ。最年長の武藤を皮切りに順にソロで歌い継ぐ中、LEDのページにはメンバー自身のオフショットが映し出され、写真でゲンジブの歴史を追った。ノスタルジックな光景に、忘れられない“君”への思いを歌う7人のボーカルが切なく響き、大きな拍手が湧き上がった。
ここで、昨今のツアーMCで生まれたキャラクター“情報屋・杢代和人”が探偵風のロングコートで登場。1部では「桜木雅哉 オシャレなカフェ珍注文!?」と題し、桜木が「エスプレッソ、アイスで」とあり得ない注文をした話を暴露。桜木は「メチャクチャ恥ずかしかったです。最近コーヒーが飲めるようになったので、エスプレッソってカッコ良さそうだなと思って頼みました」と語った。2部では「打ち合わせ中に眠気と戦う小泉光咲」と、ラムネを食べて眠気をこらえる小泉の動画が公開。その陰で桜木も眠りそうになっていたレア情報も明かされた。
本編ラストは3月発表の「ニヒリズムプリズム」。ピアノロックをベースにシンフォニックな壮大感を織り交ぜたサウンド、LEDに“虚無”の文字を躍らせるリリックでゲンジブらしさを凝縮。息の合ったパフォーマンスで、桜木は曲中台詞を1部では「エスプレッソはホットだぜ」、2部では「ゲンジブ、おめでとう」と言い換えて歓声を呼んだ。
アンコールと手紙で絆を確認
アンコールでは「希望的観測の定義」を披露。歴代楽曲の難読漢字や歌詞、コール、過去のエピソードを盛り込んだ観測者視点のナンバーに、客席から凄まじい音量のコールが湧き上がった。メンバーは世界で7着だけの「俺たち専用のジャージ」に着替え、大倉空人は「(これを着て)リハはイキりちらかしましょう!」と意気込んだ。
1部ではリーダー吉澤要人から1人ずつ手書きの手紙を朗読。吉澤は「ゲンジブは決して平坦な道のりを歩んできたグループではありません」と伝え、答えが出ないとき「観測者のみんなの幸せを考えよう」と選択を繰り返してきたと語った。「僕らの向かう先で、愛の先で、みんながいてくれて本当に幸せです。原因は自分にある。と共に、これからも生きていきましょう」と締めくくった。大倉は「僕はアイドルです。アイドルをしている僕を好きでいてもらうために精いっぱい努力していきたい」と明言し、「好きでいてくれてありがとう。僕をアイドルにしてくれてありがとう。こんな僕を見つけてくれてありがとう。一生観測者を大切にします」と頭を下げた。杢代は「生きていて良かったなと心から思わせてくれる存在」と観測者を評し、「僕たちを応援することは決して義務ではありません。だからこそ、みんなには何よりもまず自分自身を大切にしてほしいです」と気遣いを見せ、「何年たっても幸せを届け続けます」と約束した。
小泉は芸能活動を始めたての頃「自分は向いてないなと感じました」と告白。最初のイベントで自分のボードを持ってくれていたファンが1人いたのが嬉しくて頑張ろうと決めたと明かし、「僕推しをやめちゃった方も、今の僕までつないでくれてとても感謝しているし、これからもみんなを離さないように努力していきます」と決意を表した。最年長の武藤は観測者のおかげでグループが大きくなっていると実感し、「ライブパフォーマンス中のみなさんの反応が何より力になってます」と感謝。最年少の桜木は読む前から「俺、こういうのダメなんです」と涙を見せ、「ずっと伝えたかったことがあります。こんなにもライブを好きにさせてくれてありがとう」と感極まり、「皆さんの人生の中でゲンジブが彩りを与える原因になれるよう頑張っていきます」と言い切った。トリの長野はデビュー直後のコロナ禍で数年越しの初対面ライブで「マスク越しに泣いていた観測者の顔を今でも思い出します」と打ち明け、「何よりも観測者、貴方の人生の一部を預かっていることを知りました」と語った。「僕たちは口下手だし、自分たちの思いを観測者に伝えきれていないことばかりだと思うけど、そんな僕たちを誰よりも愛してくれてありがとう」と締めくくった。
2部ではメンバーへの手紙でさらなる感動
2部ではメンバーへの手紙が朗読された。本来は吉澤が1番手だが、最年少の桜木が立候補し「最高なファミリーたちへ」と始まり、1人ずつに「ありがとうございます!」と握手。「7人の空間が自分の居場所です」「人生1回きりですし、行くところまで行きませんか?世界の人が待ち望む、そんな存在になってみませんか?偉業を成してみませんか?」と伝え、10代の頃に迷惑をかけたぶん恩返しをしたいと皆とハグした。杢代は7人で過ごした時間を「青春そのものであり、最高の宝物」と形容し、「何十年経ってもお互いをメンバーと呼び合えて、笑い合える関係でいられたらうれしいです」と伝えた。長野は根拠のない自信や形のないイメージばかりで夢を語ってしまうと謝罪しつつ、「僕たち7人なら、どんなことでもポジティブに変化させて必ず成し遂げられると心から思います」と感謝。「これからも辛いときは7人でご飯を食べよう。最後に。このグループで頑張れないヤツはダセェぞ。だって僕たちは、この世界の大きな原因になるんだから」と締めくくった。
吉澤は「集団で動くことがあまり好きではありませんでした」と自己評価しつつ、6人と出会って「同じ夢に人生かけて生きていく、この人生めちゃくちゃ最高じゃん!」と思えるようになったと告白。メンバーのことを「僕にとっては人生をかけて守るべき存在です」と形容し、「僕の夢はみんなとだから叶えたい夢です。他のだれでもないメンバーのみんなと叶えたい夢です」と明言した。小泉は「みんなの強い夢が自分の夢にもなって、今、原因は自分にある。が大きくなるために頑張れてるなと感じます」とメンバー一人ひとりの良さを語り、「誰一人自分にとって必要不可欠な存在です。これからもたくさん頼っちゃうと思うんだけど一緒に夢叶えようね」と伝えた。大倉は自分のことを「難しい性格をしてるから」と説明し、「6人みたいに心が広くて、優しくて、自由じゃないと、絶対に浮いちゃってしんどくなってた」「ゲンジブじゃなきゃここまでやってこれなかったって、心の底からそう思う」としみじみ。今年24歳になり「正直かなり焦ってる」「毎日、不安でいっぱい」と心の内を明かしながら、「絶対大丈夫、絶対売れるっていう根拠のない自信が湧き上がってくる」のを「凌大の影響かな」と漏らし、「俺はドームに立つ夢を叶えたあとも7人で一緒に活動したい」「ずっと一緒にいようね」と呼びかけた。ラストの武藤は「このグループの最年長である僕は、7人の中でも先に歳を取っていくことから、みんなの……」まで口にしたところで涙を抑えられなくなり嗚咽。「大人になっていく姿を、よく見ることができました。小学校は6年間、中学高校は3年間ですが、それ以上の期間をこの7人でやってきました。この先もまだまだやりたいこと、成し遂げたいこと、みんなで目指して頑張りましょう。これからもよろしくね」と振り絞った。メンバーが集まり7人で輪になり、皆涙目になった。
サプライズケーキと「天下を取る」宣言
「もう見れないと思うよ、こんな姿は」と杢代が言えば、大倉も「そうね。20周年の時とかにしようか、次は」と応えたところで「ネバーエンドロール」のSEが流れ、ゲンジブの7歳を祝うケーキがサプライズで登場。長野は「全然わかんなかった!」と驚き、観測者とケーキを前に記念撮影。長野は「俺、ステージで泣いたことないのよ。ドームくらいで泣こうかと思ってたのに、泣いちゃいました!」と泣き笑い。大倉も「たくさんの試練があって、そのたびに一緒に手をつないで乗り越えてきて。それについてきてくれた観測者のみなさんがいたからこそ、僕らの絆もこんなにも深まったし、こんな素敵な空間が僕らの人生の中で本当に宝物です」と頭を下げて拍手を浴びた。
そして「今回のイベントのタイトルのように、原因は君(観測者)にもありますので。ぜひとも8年目の原因は自分にある。もよろしくお願いします」と伝え、武藤が「皆さん7周年ですよ?原因は自分にある。を祝福してくれ!これが我らのアンセムソング!」とタイトルコールしたのは「原因は君にもある。」。デビュー曲のアンサーソングとして結成3周年のタイミングに作られたナンバーで、過去のライブ映像もLEDに流しながらゲンジブの歴史と進化をリアルタイムで確かめた。杢代は「明らかに君のせいだよね?」の曲中台詞を1部では「明らかに観測者……絶対ずっと一緒にいろよ!」、2部では「メンバー、本当にありがとう。観測者、大好き」とアレンジ。観測者からの「ららら…」の大合唱に、長野は1部で「7月7日、デビュー7周年、777、ラッキーセブンです。僕たちゲンジブが一番ラッキーだったことは、観測者の貴方に出会えたことです。これからもよろしく!」と、2部では「デビューから7年経って、いろいろ辛いことたくさんあったけど、そこに貴方がいました。貴方がいてくれたから、僕たちはこうして東京ドーム目指してます、ここにいる全員、東京ドーム連れて行きます、これからもよろしく」と言い放った。この日何度も口にした「観測者のおかげで僕たちは、このステージに立てている」という言葉は、すなわち“原因は君にもある。”ということだ。
「僕たちも7周年という本当に特別な日に観測者の皆さんと会えて、本当に幸せな時間でした。僕たちはこれからも7人で貴方がたに、まだ見ぬ景色をお届けします!」と武藤が笑顔で締めくくり、ステージ袖に去った。だが最後に残った吉澤が「僕ら、原因は自分にある。毎日頑張ってますけれども、ずっと側で支えてくれてるスタッフの皆さんがいるんですよ」と涙目になり、「すべてのスタッフの皆さんに大きな拍手をお願いします!」と観測者に求めると、メンバーはステージに戻ってリーダーを取り囲んだ。「チーム原因は自分にある。、本当に最高のチームですんで、これからもついてきてください!」と言い切り、長野は「天下取るぞ」と堂々と宣言。想いを確かめ合ったゲンジブのメモリアルな夜は、感謝と絆で8年目の道を切り拓いていく。



