福岡県みやま市出身の童謡詩人・与田凖一の長男で、5月に86歳で亡くなった作詞家、橋本淳さん(本名・与田凖介)をしのび、親子の功績や、詩人・北原白秋との絆を紹介する企画展が、同県柳川市の北原白秋生家・記念館と、みやま市立図書館内の与田凖一記念館で開かれている。9月30日まで。
橋本淳さんの功績と展示内容
橋本さんは東京生まれで、本名の「凖介」は白秋が命名した。終戦前の1945年3月、父の郷里である瀬高町(現在のみやま市)に疎開。上庄小学校に通い、終戦後の47年に家族とともに東京に戻った。
67年に作詞をした「ブルー・シャトウ」で日本レコード大賞を受賞。大学の後輩だった筒美京平とのコンビで「ブルー・ライト・ヨコハマ」などヒット曲を連発し、「亜麻色の髪の乙女」「君だけに愛を」などグループサウンズの代表曲も担当した。
北原白秋生家・記念館の展示
北原白秋生家・記念館では計約80点を展示。69年11月の開館に合わせ、親子で来館した際の写真や、2014年と19年に来館した時に書き記した芳名録や色紙などのほか、与田が、瀬高町の親しい知人に送った白秋の直筆原稿や、東京の白秋宅を描いたスケッチ画などが並ぶ。
白秋は与田について「同郷であり、まな弟子。自分の作品を最も理解してくれている」と評価していたという。会場には、白秋が多くの作品を発表した児童雑誌「赤い鳥」のうち、与田の作品が掲載された号や、与田が編集した白秋関連の書籍なども展示されている。
入場料は一般1000円、高校・大学生600円、小・中学生400円。
与田凖一記念館の展示
与田凖一記念館には、長男の誕生祝いに、白秋が童謡「からたちの花」を書いて贈った掛け軸、レコード大賞の盾、ヒット曲のシングル盤やLPレコードと、100曲を超えるヒット曲のタイトルを記したパネルなどを展示している。



